明彦さんが誰にも言わずに実行したあることとは!?
仕事一筋でやってきた明彦さんにとって、
プロジェクトをやり切れなかったこと、同期にその手柄を渡してしまった事、
なにより自分自身が仕事が原因のうつ病になってしまったことは、
今までの仕事人生の中で味わったことがないほどの大きな挫折でした。
妻の真弥子さんや会社が
自分に気を使っていることを感じれば感じるほど、その辛さは増すばかり。
普段は明るくふるまえるものの、
いつも寝る前にそのことを考えて眠れなかったそうです。
誰も明彦さんのそんな悩みに気が付いてなかったある日、
明彦さんはまた、仕事で小さなミスをしてしまいます。
普段なら、すぐに対応できるようなミスでしたが、
いろいろな思いがつもりに積もった明彦さんの中の何かが壊れるのが分かったと言います。
「生きているのが辛くなりました。探さないでください」
明彦さんはその日中に置手紙をし、家出。
携帯の電源を切り、電車で行けるところまで行き
ビジネスホテルでずっと寝ていたと言います。
もう、どうなってもいいとビジネスホテルを出ようと思ったその日、
真弥子さんが居場所を突き止め迎えに来ました。
明彦さん自身は何が起きたのか朦朧として、
その時の記憶はないそうですが、真弥子さんはそのときの明彦さんの様子を
「静かに戻ることに同意してくれた」と言います。
誰にも相談できず、がんばらないとと思い続けていた明彦さん、
まわりの気遣いすらプレッシャーになってしまっていたとは、誰も気が付くことはできませんでした。
家族にだから相談できなかったと明彦さんは言いますが、
これからは真弥子さんになるべくなんでも話せるように、
今後カウンセリングなどを受けながら、うつ病を治すことに専念することにしたそうです。
(2017.09.25)