保育園に勝手にお迎えはあり?
その日も佳乃さんは一清さんの家に帰ってきていました。
朝が弱い佳乃さんを起こすことなく、子供に朝ご飯を食べさせ、
身支度を整えた一清さんは、いつものように子供を保育園に送り届けてから
出社したと言います。
佳乃さんが帰ってくるのはいつも、
一清さんが子供と家を出た後、好きな時間にだったといいます。
そのことについて、連絡をもらったこともなかったし、
とくに必要だとも感じていなかったと言います。
しかし、その日は違いました。
「今日は何時にお迎え?」
と普段は聞かないようなことを聞いてきたのです。
「夕方17時30分までには行こうと思っています」
一清さんは、いやな予感がしましたが、それ以上の連絡がなかったため
自分からも佳乃さんに何か聞くことはしなかったと言います。
親権争い、どう決着をつけるべき?
しかし、いやな予感は的中しました。
夕方、いつも通りに保育園にお迎えにいくと、そこに我が子の姿はありませんでした。
「今日はお出かけだからと、お昼頃お母さんがお迎えに来てくれましたよ」
と先生から聞き、一清さんは急いで佳乃さんに電話。
電話には出ませんでしたが、「心配しなくて大丈夫。」とラインが送られてきたそうです。
慌てて家に帰ると、子供の下着や洋服などが持ち出されていました。
すぐに佳乃さんの妹にも電話をしましたが、
佳乃さんの居場所は分からなかったと言います。
警察にも届けましたが「家庭内の問題」だと、
思うように探してもらえないことが分かった一清さんは、
探偵に人探しを依頼しました。
子供を連れて動ける範囲は限られているので、ホテルや実家、交友関係など
思い当たることから探してほしいとのことでした。
調査の結果、実家に帰っていることが3日後に判明。
一清さんはすぐに2人を迎えに行ったと言います。
しかし話し合いではらちが明かず、一清さんは正式に裁判で親権を争うことを決意。
親権は多くの場合母親がとると言われていますが、
子供のことを考えると親権は渡したくないと考える一清さん。
親権をとるために出来ることは全てしたいと言っていました。
もし離婚すれば夫婦は他人ですが、子供にとって2人は血のつながった大切な両親です。
子供にとって何が一番幸せかを考えたうえで、
親として出来ることを2人で最大限にしてほしいですね。
(2018.01.05)