行先を告げずに出かけるのは家出?
誠也さんの初めての家出は中学3年生の夏休みでした。
行先も告げずに出かけて行くのはいつものことでしたが、
いつも夜ご飯の時間には帰ってきていたのに、何時になっても誠也さんは帰宅しませんでした。
結局、終電の時間が過ぎでも連絡はなく、真希さんは警察に届け出。
一晩中探し回ったと言います。
しかし次の日の夕方、誠也さんはしれっと帰宅。
どこに行っていたのかを聞いても「うるせえ!」としか答えなかったと言います。
真希さんはそんな誠也さんを心配し、
時々誠也さんの部屋や持ち物を調べていたと言います。
出かけた誠也さんをこっそり尾行したこともあったそう。
高校に進学する頃には、誠也さんは勝手に部屋に鍵をつけていたと言います。
そして、家出も頻繁に繰り返されるようになっていたそう。
真希さんはその度に警察に届け、見つかるまで探し回りました。
家出の真相が明らかに
頻繁に家出を繰り返していた頃、誠也さんがまた家出をしたそう。
繰り返される家出と、息子との関係に悩んでいた真希さんは、
「またか・・・」という思いと、半ば呆れた気持ちもあって、
この時はもう警察に届けなかったと言います。
すると、いつもはどんなに長くても3日程度で帰って来ていた誠也さんが、
4日を過ぎても帰って来ないではありませんか。
真希さんは、慌てて警察に連絡し、探偵にも家出捜査を依頼しました。
そして1週間後、誠也さんは無事に見つかりました。
深夜はファミレスなどで時間をつぶし、
昼間は漫画喫茶やカラオケに行って寝ていたと言います。
どうしても帰りたくないという誠也さんと、何年かぶりに面と向かって話をしたという真希さん。
誠也さんは、真希さんが過干渉なことが疎ましく、
いつまでも子ども扱いされることが嫌だったと言います。
さらに、いちいち家出だと騒がれることもストレスだと・・・。
心配の一心でそんなつもりは全くなかった真希さん。
嫌な思いをさせていたと誠也さんに謝り、家へ帰ろうと説得。
どうにか家に連れて帰ることが出来たそう。
思春期で多感な時期の誠也さんにとって、
真希さんの母心はもしかしたら、重荷に感じるものだったのかもしれません・・・。
子供が家出を繰り返す場合、家にいることが苦痛であったり、
家に居場所がないと感じていることが多いとか。
今後、誠也さんの家出を繰り返させないために、
真希さんは母親として、できる限り努力したいと言っていました。
きちんと話をして、親子として分かり合えるといいのですが・・・。
(2018.01.22)