妻の名字を名乗り、世帯主に・・・狙いは？

挨拶に来た彼は、実際の年齢25歳にしては落ち着きがなく感じました。
「ご挨拶が遅れましたが、結婚しました」と挨拶があり、
さらに話を聞いていると、彼は去年事業に失敗して自己破産をしていたことが発覚。
今は友人の家に居候していると言うのです。

そして、あろうことか彼は信じられないことを口走りました。
「早急に同居を考えています。理奈さんが世帯主で、
苗字も理奈さんの名字にさせていただいているので、
ここに住むことが自然なことかと」と・・・。
明日実さんは頭が真っ白になりました。

「突然結婚したと言われ、同居したいと言われても困る。時間が欲しい。」と、
その日は彼に帰ってもらい、信頼できる友達に相談することにしました。

理奈さんは、彼のことを信じているようでしたが、
明日実さんには理奈さんが利用されているようにしか思えませんでした。

事件が起きてないから動けない？

警察や弁護士に相談にも行きましたが、
実際事件が起きているわけでもないので動くことができないと言われてしまい、
途方に暮れた明日実さんは、彼の素性を知るために探偵に調査を依頼しました。

聞き込み調査の結果、彼は過去にも結婚をしていた経歴があることが分かりました。
そして、借金の保証人だった妻が、未だに借金を支払い続けていることも分かったのです。

「絶対に危ない」
そう感じた明日実さんは、再度その調査報告書をもって弁護士に相談に行くそうです。
理奈さんは何が悪いのかが分かっていないため、
今は彼の言いなりになってしまっていますが、
状況をきちんと説明すれば、ちゃんと分かってくれるはずだと言っていました。

結婚も離婚も本人同士の問題ですが、
今回の場合は本人同士だけにはしておけない問題。
真実が分かり、納得のできる結果になるといいのですが・・・。

(2018.03.13)