すべての責任から逃げ出したくなった、3人の子どもを持つシングルマザーがしたこととは。 家族のトラブル
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離婚後、怠惰な生活を繰り返し……

しばらく朋子さんは、離婚届けを出さずにいましたが、
もう、豊さんが戻ってくることはないと悟ると、
母・マサ子さんの「養育費等離婚の取り決めをしてから」という助言を押し切り、
何も取り決めぬまま離婚届けを出してしまいました。

離婚後の朋子さんは、風俗店など時給の良いバイトを転々としながらの生活でした。
離婚の原因になったにも関わらず出会い系アプリをやめようとせず、
逆にエスカレートしていく一方で不特定多数の男性と関係を持つようになっていました。
子どもの面倒を見ずにマサ子さんに預けて、
夜家を空ける朋子さんの事をマサ子さんは何度も叱りましたが、
そのたびに朋子さんは開き直り、生活態度を改める事はありませんでした。

そしてある日のこと、「今日でお店を辞めてきたから、今月分のお金貸して」と
当たり前のように、あっけらかんと言う朋子さんにマサ子さんは激怒。
二人は口論になり、「こんな家、居たくているわけじゃない」と言う朋子さんに
売り言葉に買い言葉で「出て行けるもんなら、出て行きなさい!」と言ってしまいました。
そして、マサ子さんは自分の部屋に閉じこもり、
(生活費や子ども達の事、手伝ってもらっているありがたみを少しは感じなさいよ!)と怒りが収まらず、
いつもなら子どもたちの夕食の準備をする時間でしたが部屋から出ていきませんでした。

そして消えた娘

夜8時くらいになって、一番下の子が「お腹すいた」とマサ子さんの部屋に入ってきました。
マサ子さんが「お母さんは?」と聞くと、夕方出かけたっきり帰ってきていないとのこと。
マサ子さんは怒りに震えましたが、先ずはお腹を空かしている子どもたちのため、
夕食を用意して食べさせました。

次の日になっても朋子さんは帰ってきませんでした。
電話はコールはするものの出ることはなく、そのまま1週間が過ぎました。
子どもたちには「お母さんはお仕事で遠くに行っている」と説明していましたが、
一番上の子は何かを察しているようで、自ら進んで下の子の面倒を見てくれていました。
そしてあっという間に3週間が過ぎました。
金銭的にも体力的にもだんだん厳しくなったマサ子さんは、
警察に届けようかとも思いましたが、子ども達が心配しないように自分で探し出そうと考え、
探偵に人探し調査を依頼することにしました。

調査の結果、朋子さんの所持金等を考えるとあまり遠くには行っていないことが考えられ、
これまでの朋子さんの行動範囲から足取りを掴むことが出来ました。
朋子さんは知り合った男性の所を転々と渡り歩き、お金を借りたり一緒にホテルに泊まったりしていました。
一人の時には、ファミレスに長時間滞在し、マンガ喫茶から出てくるところも目撃されていました。

マサ子さんは、朋子さんを迎えに行き、帰ってくるように説得。
はじめは抵抗をしていましたが、子ども達の話を聞くと突然泣き出し、
堪忍したように帰ることを聞き入れました。

3度の離婚や続かない仕事、シングルマザーでいる事・・・・・
たくさんの不安から逃げ出したくなったのかもしれませんが、朋子さんには大切な子ども達がいます。
子ども達の母親は、朋子さんただ一人です。
これからは心を入れ替えて、楽してお金を稼ぐ方法ばかりを考えるのではなく、
しっかりと地に足をつけて働き、時には母・マサ子さんの力を借りて、
子ども達の為にも誠実に生きて行く道を選んで欲しいですね。

(2018.11.02)

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