溺愛している〇〇を残して失踪? 家族が知らなかった素顔が明らかに…… 家族のトラブル
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こんにちは。らむねです。
自分に「守るものがある」にもかかわらず、それを置いて家出や失踪をしてしまうほどの理由、あなたには思いつきますか?
どんなことがあっても「これだけは守る」と思えるものがある場合、多くの人はそれを置いて家出するなんて考えられない」と思うはずです。今回は、そんな「守るものがある」のに家出をした不思議なお話です。

溺愛している〇〇を残して失踪? 家族が知らなかった素顔が明らかに……

五十嵐朱里さん(48歳)と妹・美羽さん(45歳)は、鳥取で生まれ育った姉妹。朱里さんは25歳までは実家暮らしでしたが、結婚を機に夫の実家がある福岡県へ引っ越しました。
妹の美羽さんは大学進学で上京。実家には戻らずに現在も一人暮らしをしています。
両親が元気なころはお正月には必ず顔を合わせていましたが、ここ何年も妹の美羽さんと顔を合わすことがありませんでした。

朱里さんは、結婚後すぐに子宝に恵まれて、今では3人の子どもの母親に。週に5日のパートと、子育てで忙しく大変でしたが、とても幸せな日々を送っていました。
一方美羽さんは、都内の上場企業で女性管理職として働いていました。30代で一度結婚しましたが、子どもが出来ずに離婚。それからは3匹の猫と暮らし
「仕事が彼氏でこの猫たちが子どもみたいなもの」
だと溺愛していました。

正反対の生活を送る朱里さんと美羽さんは、母が亡くなってから実家に帰るタイミングが徐々に別になっていきました。
子どもたちを連れて「数泊する」スタイルの朱里さんに対して、美羽さんは「実家には顔を出すけれど、夜は地元の友達と飲みに行き、近くのビジネスホテルへ泊まる」というスタイル。
ある程度休みの融通が利く美羽さんは、いつも繁忙期から少しずれた日を選んで実家へ帰っているようでした。
2人の住んでいる場所が遠いこともあり、積極的に連絡を取り合うことはありませんでしたが、年賀状や誕生日のメッセージなど、節目には連絡を取り合い、近状報告をしあっていました。

妹はどこへ?

妹の勤務先から実家の父に連絡が入ったその日、朱里さんは子どもの学校行事の役員会のために午前中は電話に出られる状況ではなく、折り返しができたのは電話がかかってきてから3時間後でした。
電話口では父が慌てた様子で「美羽が会社に行ってないらしい!何か知ってる?」と……。
朱里さんが詳しく状況を聞いてみると、普段会社を休まない美羽さんが3日前から無断欠勤をしていて、連絡が付かないと会社から実家へ電話がきたというのです。
さらに同僚が自宅を訪問しインターフォンを押したけど何の返事もなく不在の様子だったそうで……。

猫を残して家出?

足が悪く持病がある父に代わって、急遽朱里さんが美羽さんの家へ行くことになりました。
そして、捜索願を出して部屋を開けてもらうと……。
そこに美羽さんの姿はなく、猫4匹がいるだけでした。
自動給水機と自動給餌器が各2台ありましたが給水機はほぼ空の状態。
美羽さんが帰って来ていないことは一目瞭然でした。

部屋が荒らされた跡はなく、携帯電話はテーブルの上に置きっぱなし……理由もなく美羽さんが猫を放って無責任に家を空けるとは考えられないと朱里さんは、探偵に人探し調査を依頼する提案をしました。

朱里さんの夫をはじめ、父も賛成してくれて、探偵の人探し調査が開始。
思い当たる場所を片っ端から探しました。
大きな荷物を持って出ていないので、身軽に行ける範囲内から探し始めました。すると美羽さんは思いもよらぬ場所にいたのです。

それは、高速道路のサービスエリアでした。
美羽さんがレンタカーを借りたという情報を元に、車種や行きそうな場所を徹底的に調査。
シャワーや食事がとれる大きなサービスエリアに美羽さんはいたのでした。

車をノックする朱里さんを見て、美羽さんは驚いたり逃げたりする様子はありませんでした。
そして、朱里さんに言われた通りに一緒に帰ることを承諾したと言います。

猫が思いとどまらせてくれて……

朱里さんが聞いた話によると、美羽さんは会社の上司と不倫をしていて、その不倫を上司の妻に知られたことで
「不倫も終わらせて会社も辞めろ」
と言われ、もうどうにでもなれと自暴自棄になって家を飛び出していました。
しかし家にいる猫がどうしても心配で、一度家に帰ろうか、連れて行こうか、どうしたらいいのか決心がつかずに、パーキングエリアにいたとのことでした。
美羽さんは、朱里さんと一緒に帰る道中にもずっと猫のことを気にしていたと言います。
美羽さんは、上司の妻から請求されている慰謝料を支払い、会社をやめることにしたそうです。
朱里さんは実家に戻ることを勧めましたが、しばらくは猫とのんびり暮らし、都内で転職活動をするそうです。

自暴自棄になり、全てを放り出して逃げたくなることは、誰にでも起こり得ることかもしれません。しかし、美羽さんは
「大切な猫」
のために迷いながら、最後の一歩を踏みとどまることができました。
これからは心機一転、、大切な猫と一緒に「まっすぐ」自分の人生も大切にしていってほしいですね。

(2020.01.06)

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