知佳さんの秘密とは？

知佳さんには恭作さんに言っていない秘密がありました。

それは「ホストクラブ」が大好きな事。
結婚前は借金をしてまでもホストクラブに通うほどでしたが、
結婚を期にもう行かないことを約束して、親に借金を精算してもらっていたのです。

しかし、ある日、子どもを幼稚園に送り出した後にぼんやりテレビを見ていたら
「昼に営業しているホストクラブ」の特集が放送されていました。
そこに映る楽しそうにホストと酒を飲む女性やなつかしいコールに、
知佳さんは封印していた「ホストクラブ」への思いが
抑えきれないくらい膨らんでくるのを感じました。

一度くらいちょっとなら・・・
と子どもを幼稚園に送り出した後、
昼に営業している「ホストクラブ」に行ってしまった知佳さん。

そこからは封印していた反動かのように、
また「ホストクラブ」通いがはじまってしまいました。

恭作さんが単身赴任になると、娘を実家に泊まらせて、
夜もホストクラブに通うように・・・。

気が付くと恭作さんに内緒の借金が300万円を超えていました。

毎月の借金をやりくりするのに無理が出てきたと感じ始めたころ、
恭作さんが単身赴任から戻ってくることが分かりました。

借金のことがいよいよバレるのではないかと知佳さんは慌てます。
そしてなにより、恭作さんが戻ってきたら夜、ホストクラブに行けなくなることに
イライラしている自分に気が付き、知佳さんは自暴自棄に。

ある夜、恭作さんが仕事で残業をしていると、
知佳さんから「子どもを殺して私も死ぬ」と、メールが来ました。

あわてて車を3時間飛ばして家に帰ってみたら、
「もう、ここに居ることはできません。娘をよろしくお願いします」
と置手紙があり知佳さんの姿はありませんでした。
すやすやと眠っている娘をみてホッとしたと同時に
自殺の可能性があるかもしれないと思った恭作さんは、すぐに警察に失踪届を提出。

一刻も早く見つけ出さなければと携帯の位置情報を元に、家出調査を依頼したところ、
すぐに居場所が発覚。

なんと知佳さんはその時もホストクラブにいたそうです。

全ての事実を知って恭作さんがショックを受けたことは言うまでもありません。

まだ子どもも小さく、仕事も忙しいので、離婚をするのではなく、
借金を清算する代わりに、知佳さんのホストクラブ通いを辞めてもらう約束をしたと言います。

何事も「ほどほど」に楽しまなければいけませんね。

(2017.10.05)