日付、メッセージ、不倫の裏付けになる証拠がすべてそこに

沙織さんが小物入れを開けてみると、そこにはプリクラが入っていました。
丁寧に半分に切られているプリクラが何枚かあり、すべて智雄さんと若い女性が写っているものでした。
「付き合って１年記念」「デート」「ずっと一緒」などとメッセージが書かれ、
どこから見ても普通のカップルのように写っている智雄さんの姿を見て、
沙織さんの頭は真っ白になったと言います。
とっさに、そのプリクラをすべて自分のスマホで写真に撮り、
そっと元あった場所に戻し、家に帰ったと言います。

いい夫、いい父親、怪しいところなんて一切なかったのに

普段の智雄さんはいい夫であり、いい父親。
沙織さんはそんな智雄さんのことを信頼し、愛していたので、
これは何かの間違いかもしれないと何度も考え、その日は一睡もできなかったといいます。

次の日、昨日写真に撮ったプリクラをよく見ていると、
2週間前の日曜日の日付があることに気が付きました。
たしかこの日は、遠方で研修だと早朝から出かけて行った日でした。
その日沙織さんは休日出勤の智雄さんを気遣い、寝ずに帰りを待っていたそうです。
しかし、智雄さんは夜遅くに帰ってきて、
シャワーを浴びてすぐに寝てしまったと言います。
寝る前に「研修後にみんなで飲みに行った。遅くなってごめんね」
と謝る智雄さんに沙織さんは「お疲れ様」と声をかけたと言います。

付き合って１年以上の不倫相手がいること、ときどきある休日出勤が彼女とのデートだったと知った
沙織さんは、2人をどうにかして別れさせたいと思ったそうです。

智雄さんにこのことを言えば、すべての証拠を隠されて「何もない」と言われるに違いないと感じた
沙織さんは、確実な証拠を盾に、彼女と戦い智雄さんを取り戻すことを決意。
探偵に浮気調査を依頼しました。
調査を次の休日出勤の日に絞ったところ、あっさりと証拠が取れたと言います。
絶対に離婚はしたくない沙織さんは修復に向けてその証拠を切り札に、
まずは智雄さんときちんと話し合ってみることを決めたと言います。
証拠を持っていることで弱気にならずに済んだという沙織さん。
智雄さんが本当の意味でいい夫、いい父親になってくれるといいですね。

(2017.12.19)