なすすべがない夫は離婚を回避できる？

夫婦で向かっていた方向が違っていたと気が付いた大二郎さんは、
「離婚はしたくない。不満があったなら、話してほしい」
とみゆきさんに伝えました。しかしみゆきさんは聞く耳を持たず、
ただ離婚をしたいとだけ繰り返しました。

大二郎さんはみゆきさんの不満を解消したいと思いましたが、
今まで会話をしてこなかったため、
「どうしたらいいのか」「どうすべきなのか」「みゆきさんが何を考えているのか」
が全く分からず、なすすべもなく途方に暮れていました。

みゆきさんと離婚をしたくない、どうにか歩み寄ることは出来ないのかと
ずっと考えていた大二郎さんはあることに気が付きました。
それは、みゆきさんが夜遅く帰ってくるのは決まって水曜日だということ。
さらにはいつもスマホを気にしていて、家の中でも肌身離さず持ち歩き、
誰かと連絡を取り合っていること、
夜に電話がかかってくると部屋にこもり話していることにも気が付きました。
大二郎さんは認めたくはありませんでしたが、
（もしかして他に男性がいるのでは？）という疑念をもち始めるように。

妻が離婚をしたい本当の原因

ある日、みゆきさんが入浴中に、いつもは絶対に置きっぱなしにしない
カバンがリビングに無造作に置かれているのを発見。
いけないことだとは思いながらも、携帯、財布の中身をチェックしました。
携帯にはロックがかかっていたため、チェックする事はすぐ断念しましたが、
財布からはラブホテルのカードらしきものを見つけました。
さらには、縁結びのお守りの片割れも発見。
だれかがもう一方を持っていることは間違いありませんでした。

もしかしたらみゆきさんは浮気をしているのかもしれないという疑念は確信に…
大二郎さんはカバンから見つけた証拠を写メにとり、
みゆきさんの2週間の行動を分かる範囲でメモをとり、探偵に調査を依頼しました。

調査の結果、みゆきさんは毎週水曜日に手話教室に通っていて、
そこに通っている既婚男性と授業が終わってから二人で出かけていたことが分かりました。
2人は明らかに不倫の関係で、男性の財布にみゆきさんが付けている
縁結びのお守りの「もう一方」が付いていることも分かりました。

大二郎さんは、相手も既婚者ということに驚いていましたが、
まずは、どういうことなのか、相手の男性を問い詰めると言っていました。
そしてその結果次第で・・・・・・、とも。

ほとんど会話がなくても「夫婦」は「夫婦」。
浮気をしていい理由にはなりませんよね。
不貞が発覚した今、みゆきさんからの離婚請求は認められません。
すべてのカードは大二郎さんが握っているのです。
大二郎さんのこれからの人生にとって最善となる選択をしてほしいですね。

(2018.04.23)