まるで昼ドラ……旧家の嫁として尽くしてきた結果、夫に裏切られた悲劇 男と女のトラブル
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妊娠中も家の体裁を気にして行動

結婚後、「跡取り」についても常々言われていた恵子さんの妊娠は、
一家にとって大変喜ばしいものでした。
しかし、恵子さんの両親は
「元気な子が生まれてくれればそれでいい」「恵子は身体を大切に」
と言ってくれたのに対して、知史さんのお義母さんは
「いつになったら性別が分かるの?」「私は妊娠中もいつも通りに動いていた」
と、妊娠している恵子さんのことを特に気遣うわけでなく、
家事や家の仕事は相変わらず恵子さんの役目でした。

知史さんは「喜んでいるに決まってる、気にすることはない」と励ましてくれ、
恵子さんも心のどこかで(子供が生まれたら少しは変わるかも)とも思っていました。

嫁は跡取りを産むためのもの?

しかし、そんな期待はすぐに打ち破られます。
長女が生まれたその日、お義母さんから信じられない言葉をかけられました。

「あなた、女の子を産んでどんな気持ち?」
それは跡取りになる男の子を産まなかった恵子さんに対する嫌味でした。
おめでとうの言葉より先に嫌味を言うお義母さんを恵子さんは憎くすら感じましたが、
産後実家に帰ることは許されていなかったので(今は頼るしかない)と
あきらめるしかできませんでした。
そしてその1年半後、恵子さんは2人目を妊娠。
次こそは跡取り息子を!とお義母さんに何度も切望されていましたが、
生まれてきたのは女の子でした。

それから事あるごとに「跡とりも産めない役立たずの嫁」扱いをされ
恵子さんは心労がたたり精神的に落ち込んでしまいました。
しかしシングルマザーになるよりは子どもたちには裕福で苦労のない暮らしを
させてあげられる……この想いだけで、恵子さんはずっと耐えてきました。

しかし、さらなる悲劇が訪れます。

そして発覚する夫の裏切り

ある日、知史さんが携帯電話を忘れてゴルフに行ったとき、
家で携帯が何度も何度も鳴ることを心配した恵子さんは、
「緊急事態かもしれない」と電話に出ることにしました。
恵子さんが電話に出た瞬間、受話器口からは「どうして連絡くれないの?」と怒った女性の声が……。
「申し訳ございません。主人は家に携帯を忘れておりまして」
恵子さんが最後まで言うより前に電話はぷつっと切れてしまいました。

何となく嫌な予感がした恵子さんは、そのまま夫の携帯電話の中身をチェック。
するとそこには5年前から浮気をしていたと思われる浮気の証拠が山のように出てきました。

恵子さんは慌てて携帯電話を元に戻し、そのまま携帯電話は知史さんのもとへ戻ってしまいました。

その日はドキドキして何も考えられなかった恵子さんですが、
冷静になるにつれて怒りと悲しみがわいてきました。
自分の両親の体調が悪くなった時も家の行事があり駆けつけることを許されず、
健康診断で乳がんが見つかったときも、
ずっと一人で悩み耐えてきましたがその時も知史さんは浮気していたのです。

しかし、慌てて証拠を残すこともできなかった恵子さんには、
なにも浮気を証明するものがありませんでした。
そして、恵子さんは意を決して探偵に浮気調査を依頼しました。

調査の結果、証拠はすぐにとることができました。
恵子さんは子どもたちが育った今、離婚も視野に入れている一方、
子どもたちの就職などを考えたら今は離婚をせずに浮気を辞めてもらうことが先決かもしれないと
悩んでいました。

旧家の嫁として苦労を重ねてきた恵子さんの、せめてもの味方でいた欲しかった夫が
まさかの浮気とは許せませんね。
これをきっかけに恵子さんがもう少し楽になるようになれればよいのですが。

(2018.05.30)

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