ドキドキや刺激を求める妻と平和で穏やかな日々を求める夫のすれ違い新婚生活 男と女のトラブル
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変わらぬ幸せを求める夫

一方進さんは、美佳さんが「ドキドキ」や「記念日」を大切にしていることは知っていましたが、
今更変わったことをするのも恥ずかしく、「心が通じていれば大丈夫」だと信じ、
美佳さんとの付き合い方を「結婚したから」と言って変えることはありませんでした。

美佳さんは子どもを欲しがっていましたが、
進さんは結婚式をしなかった代わりに美佳さんを海外旅行に連れて行って、
そこでフォトウェディングをしようと密かにお金を貯めていました。
進さんから美佳さんへの初めての「サプライズ」計画でした。
しかし、サプライズなので伝えることもできず、気が付けばセックスレスに・・・。
さらには美佳さんから離婚をしたいと言われてしまいました。

しかし離婚をしたくなかった進さんはそれを拒否。歩み寄ろうと頑張りましたが、
美佳さんの意思は固く、「離婚してくれないなら別居する」と家を出て行ってしまいました。

進さんは、歩いて数分のところに住んでいる美佳さんを何度となく迎えに行きましたが、
美佳さんは朝まで不在にしていることも多く、「家にいる」と言いながら、
旅行で数日家を空けていることもありました。

不倫の密告のメッセージ

進さんが、美佳さんの行動に不信感を持ち始めたころ、進さんのSNSアカウントに
「美佳さんが会社の部下と不倫している。職場の風紀が乱れて迷惑だ」
とのメッセージが届きました。

共通の知り合いがいない、そのアカウントは
進さんに美佳さんの不倫を密告するために作られたものだとしか思えなく、
進さんは美佳さんの不倫について、本気で考え始めました。

離婚を告げられた原因に関しては、美佳さんの気持ちを知りながらそれに答えなかったことや、
付き合いが長いから多くを語らなくても分かってくれているだろうと、
勝手に思っていた自分のせいだと責めました。
しかし、今のままでは何も変わらないと思い、
最悪、離婚することになってしまっても真実を知ろうと、探偵に浮気調査を依頼しました。

調査の結果、美佳さんは密告通り会社の部下と不倫していました。
しかもその部下も既婚者で、2人はダブル不倫をしていたのです。

進さんが、その報告書をもって不倫相手のところに行くと、
不倫相手は「家庭を壊すつもりはなかった。会社と妻にだけは言わないでほしい」
と、あっさり慰謝料を払い、美佳さんとは別れると書面にサインしました。

進さんは、美佳さんに「裏切られたことが許せない」と告げ、離婚することにしました。
美佳さんは自分から離婚をしたいと別居を申し出たにもかかわらず、
この時別れたくないと泣いていたそうです。

刺激のない平和な日々は時に、単調でつまらなく感じるかもしれませんが、
それはとても幸せなことでもありますよね。
美佳さんは、目先の刺激を求めて、大切な幸せを失ってしまいました。
1人になって初めて、その事に気が付くのかもしれませんね。

(2018.07.02)

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