身分事項の欄に記載されていたこと
叔母の相続人となる裕子さんは、相続に自分の戸籍が必要になったので、役所に取りに行きました。
そして、その戸籍を確認したところ
「身分事項」の欄に、裕子さんの知らない子どもの名前が……。
役所の人に聞いてみると、認知している子どもが記載されているとのことでした。
しかも子どもを認知しているのは2年前。
ちょうど単身赴任が延長になってしまった時と重なっていました。
裕子さんは、自分に内緒で子どもを認知している事実を知り、
それ以前に不倫をされていた事実に、頭が真っ白になりました。
叔母が亡くなってからまだ数日……
裕子さんは、どうしたらいいのかを必死に考えました。
しかし、考えても結論は出ず、この事実をどう受け止めればいいのか……
インターネットでひたすら似た悩みの人がいないか調べる日々が続きました。
認知の子どもと母親は?
「まずは真実を知る。そこから考える」。
これが裕子さんの導き出した答えでした。
そして、探偵に単身赴任先の章宏さんの浮気調査を依頼することに。
1週間の調査の結果章宏さんは週に3日ほど、
仕事が終わってからある女性の家を訪れていることがわかりました。
そして、翌朝そこから出勤をしていることもわかりました。
そこにはちょうど戸籍に記載されていたくらいの年齢の子どももいて、
朝のお見送りの様子など、はたから見る限りではまるで親子のようでした。
その子どもの母親は現在32歳。
今は地元のショッピングモールで働いているようですが、以前はキャバクラで働き、
ちょうど2年半前頃家庭の事情で突然店を辞めたとのことでした。
しかし、客の子どもを妊娠したから辞めたんだと仲間内では噂されているようでした。
そしてそのキャバクラは章宏さんの会社が良く接待で使っている
キャバクラだということも分かりました。
調査の結果を見て、裕子さんは「この女性に会って、3人で話をしたい」と言っていました。
離婚はせずに、まずは章宏さんに真実を話してもらってから、
仕事や子どものことなどをきちんと話したいとのことでした。
そして、相手の女性から慰謝料請求も考えたいと……。
単身赴任中の不倫はよく聞く話ですが、
妻や家族を完全にだまし、不倫相手との間に子どもまでつくり、家族に内緒で認知……
今回、発覚し裕子さんは知ることになりましたが、
分からなければ章宏さんは何食わぬ顔してこのまま続けていたのでしょうか。
そんなことは、決して許されることではありません。
章宏さんは、全てを知った裕子さんをこれ以上傷つけることなく、
誠意ある態度をしっかりと見せてほしいですね。
(2018.08.29)