妻以外の好きな人と、何もないから浮気じゃない?
「結婚したまま、好きな人と付き合いたい」と言った仁さんは、
由梨枝さんをまっすぐ見て、何の悪気もなさそうでした。
「好きな人って誰?」
と由梨枝さんが聞くと、友人のイベントで最近出会った女性だと言い、
さらにはその女性とはまだ1度しか会ってないとのことでした。
由梨枝さんは「さすがにそれはだめだよ。それって浮気だよ」と仁さんに言いましたが、
仁さんは「まだ、何もないから浮気じゃないよ。
それに、由梨枝には嘘はつきたくないからさ」と……。
由梨枝さんは、「それはダメだよ。もう、連絡も取らないでほしい」と、仁さんを説得。
仁さんも「わかった」と言い、それ以降その話題をすることはお互いにありませんでした。
リスクなく好きな人と付き合うために……?
ところが2か月前、突然仁さんが「性格があわないから、離婚したい」と言い出したのです。
仁さんが「好きな人と付き合いたい」と言った一件以来、
由梨枝さんは仁さんの飲み会などについていき、なるべく行動を共にしてきました。
仁さんも自然にそれを受け入れ、2人でまた楽しく過ごせていたはずでした。
由梨枝さんは、「この前言ってた、好きな人が関係しているの?」と聞き返しましたが、仁さんはそれを否定。
性格が合わないから2人でいるのが苦痛だとしか言わなくなってしまいました。
由梨枝さんは「絶対におかしい!何もないわけが無い!」と、
離婚しない方法をネットで調べていくうちに、不貞の証拠を掴めば、
離婚を言い出せなくなり、相手とも別れさせることが可能になる方法にたどり着きました。
そして、探偵に浮気調査を依頼。
調査の結果、由梨枝さんの予想通り、仁さんは特定の女性と会っていました。
しかし、飲みに行くだけで終電前には解散。
ホテルに行ったり手をつないだりしている様子はありませんでした。
しかし駅でしばらく立ち話をしたり、見えなくなるまで、お互いに振り返ったり、
あきらかに2人は好意がある様子でした。
不貞行為は認められませんでしたが、
その女性の存在で夫婦関係が破綻の危機に陥っていることが分かった由梨枝さんは、
弁護士に相談して、2人の付き合いを辞めさせたいと言っていました。
隠さずにパートナーに言えば許される、許されないなら「不貞」にならないギリギリのラインで
相手と会い続ける……
こんな都合のいい話がまかり通るわけがありません。
仁さんにはしっかりと目を覚ましてほしいですね。
(2018.11.19)