仕事場に来ていない?
江里香さんは、その後も何度か職場の前で伸一さんを待ち伏せしましたが、
伸一さんと会うことは出来ませんでした。
ある日、職場の前で待っている事を伝えようと職場の前から伸一さんに電話をかけてみました。
すると、やっと伸一さんが電話に出ました。しかしそれは、うっかり触ってしまった誤作動だったようで、
ガサガサという音と、その後ろで女性と話しているような声が聞こえてきました。
びっくりした江里香さんはすぐに今の状況をラインで伝えたところ、
それ以降ラインは既読にすらならなくなり、電話も着信拒否されてしまったようでした。
もうすぐ出産を控えた江里香さんは困り果て、両親に電話をしました。
両親には「自業自得!だから言ったじゃないの、そんな男の事は忘れて九州に帰ってきなさい」と
言われました。
しかし江里香さんは、どうしても彼の事があきらめられず、彼を探し出すことを決意。
探偵に彼の人捜し調査を依頼することにしました。
そして彼へ責任を追及
調査の結果、伸一さんは江里香さんの家の近くには住んでいませんでした。
なんと伸一さんは江里香さんが臨月に入ったころ、短期の単身赴任を終えて
妻子の待つ家に戻っていました。
伸一さんは既婚者で、江里香さん同様妊娠中の妻と娘が一人いたのです。
伸一さんは家に戻り何事も無かったように、家族と何食わぬ顔で生活していました。
真実を知った江里香さんは両親にこの事を報告し、泣きながら謝り助けて欲しいと懇願しました。
間もなく江里香さんは子どもを出産し、その後両親と共に彼に対して責任を問う事を決意しました。
江里香さんは調査の結果を持って弁護士に相談し、
入念に準備をしてから伸一さんの家に乗り込みました。
伸一さんは子どもを抱いた江里香さんと、その両親の訪問に驚いた顔をしていました。
伸一さんの後ろには江里香さん同様、子どもを抱いた妻が呆然と立ち尽くしていました。
江里香さんはその場で子どもの認知と養育費の請求、そして既婚者だった事を隠していた事の
慰謝料請求を書面で渡し、応じない場合は裁判をする旨を伝えたそうです。
伸一さんは妻を裏切り、独身と偽り江里香さんと付き合った挙句、
あっさりと、江里香さんとその子どもを捨てました。
全ての悪事が明るみになった伸一さんに、もう逃げ場はありません。
しっかりと責任を取って、自分のした事を償って欲しいですね。
(2019.02.05)