60年以上前の恩師探し、感動の再会は実現する？

広美さんはまず母の妹さんに女学校時代のことを聞きに行ったといいます。
そして、妹さんも先生を探すことに協力してくれることになりました。

妹さんの女学校時代の担任の先生に連絡を取りましたが、既に亡くなっていました。
ですが、その担任の先生の娘さんが母の恩師を知っており、
過去の年賀状を頼りに、最後のやり取りの住所が千葉県だということがわかりました。

このまま恩師を探し出すことができるのではないかと期待に胸を膨らませ、
千葉県の住所を訪ねてみると、そこは現在駐車場となっていました。
近所の方に伺うと、10年ほど前に集合住宅が取り壊され、
それ以降は駐車場になっているとのことでした。

途絶えた足取りに諦めかけた、そのとき

これ以上の所在の確認は無理だと思った広美さんは、母にそれを伝えると、
「それだけわかれば十分。どうもありがとう。」
と泣いていたといいます。
それを見た広美さんは、やはりどうしても母の希望を叶えてあげたいと思い、
藁にもすがる思いで探偵に相談。
自分が調べたことをすべて伝え、人探しを依頼しました。

女学校時代の情報や、結婚後の苗字、10年前まで住んでいたところから、
お子さんがいることが分かり、思ったよりも順調に足どりを追っていくことができました。
結果、恩師はお亡くなりになっていましたが、
その娘さんが「私でよければ」とメメさんに会いに来てくれたといいます。

何十年も前の恩師探しではありましたが、広美さんやメメさんの妹さんが
一生懸命情報を収集してくれたこと、
そしてなにより、メメさんの強い想いが念願を叶えさせたのかもしれませんね。

(2017.12.18)