ベランダにゴミ・・・どこから？

優里さんは5階建てマンションの3階角部屋に住んでいます。
ある日の午後、干してあった洗濯物を取り込むためにベランダに出ると
お菓子のゴミや段ボールの切れ端のようなゴミが
ベランダに落ちていることに気が付きました。

自分の家のものでないことは明らかでしたが、
その時は「どこかから風で飛んできてしまったのかな？」程度にしか思わず、
特に気にも留めずにその日は自分の家のゴミ箱に捨てました。

しかし、その次の日もまた次の日も同じようにゴミがベランダに落ちていました。
午前にはなかったため、午後にゴミが落ちたことは間違いありませんでしたが、
問題はそのゴミがどこから落ちてきたのか・・・。
お隣の家は夫婦共働きで子供は保育園に通っているので、昼間は誰も家にいません。
考えられるのは上の階・・・
しかし、ただでさえこのところ関係が良くなので、
証拠もなくゴミについて話に行くことは優里さんには出来そうもありませんでした。

「子供がしたこと」だと言えば許されるの？

夫と話し、管理会社にも相談しましたが状況は良くならず、
多い時は一週間に5回もゴミが落ちてくることも。
一度落ちていたゴミの中に開封前のお菓子があったため、
優里さんは意を決してそれを持って上の階のお宅に行ったと言います。
「うちのベランダにお菓子が落ちていたのですが、心当たりはありますか？」
と角が立たないように聞いたところ、そのお菓子を見て
「子供が落としたのかもしれないけど、分からない」
としか言わず、謝罪の言葉もなかったそうです。

その後もゴミが落とされる嫌がらせ行為は続き、
優里さんは洗濯物を外に干すことができないように・・・。
そして、そのことばかり考えてしまいノイローゼ気味になってしまいました。

夫と話し合った結果
「ゴミを落とすのをやめさせるために、ゴミを落としているところの証拠を取ろう」と、
探偵に調査を依頼することにしました。
お昼くらいから夕方までの間にゴミが入れられることが多いので、
その時間に集中的に張り込みを続けたところ、
上の階に住む奥さんが、故意的な様子でゴミを投げ入れている証拠写真を
撮ることができました。

優里さんは、この証拠写真を管理会社に提出しました。
管理会社がどのように話をしてくれたかは分かりませんが、
ゴミを投げ入れられる嫌がらせはピタリとなくなったそうです。

そして、これ以降公園で会うことも激減。
時々会っても、挨拶だけの関係になりました。
しかし、幼稚園が終われば同じ学区内の小学校に入学する同級生のママとして、
今後も嫌でも顔を合わせないといけない関係・・・。

これから、どう付き合っていくべきなのかと優里さんは悩んでいました。

全てを忘れ普通に接するのが正解なのか、
徹底的に関わらないようにするのが正解なのか、
何が正解なのかは分かりませんが一つ屋根の下の同級生のママとして、
うまくやっていく方法が見つかるといいですね。

(2018.03.06)