スカウトがきっかけで昼キャバに?
次郎さんには「飲食店の仕込みのパート」と嘘をつき、
実は「昼キャバ」で働いていた加奈さん。
加奈さんが昼キャバで働き始めたきっかけは
街のスカウトマンに声をかけられたことがきっかけでした。
スカウトされた時は「キャバクラなんてありえない」と冷たくあしらっていた加奈さんでしたが、
そのスカウトマンがあまりにもしつこかったため、
連絡先だけ交換して後は無視すればいい・・・と、ラインを教えてしまったと言います。
それからは毎日連絡が来るようになり、
「可愛いからぜひ働いてほしい」「俺が全力でサポートする」など言葉巧みに誘われて、
結局体験入店をしてみることに。
それからもスカウトマンからの連絡は毎日続き、
結局加奈さんは昼キャバで働くことになっていました。
しかし、加奈さんが昼キャバで働くようになったのには、
しつこく勧誘された以外にもう一つの理由がありました。
それは、そのスカウトマンと「恋人のような仲」になってしまっていたことです。
毎日ラインをしているうちに加奈さんはそのスカウトマンに好意を抱いてしまっていたのです。
そして、そのスカウトマンも「仕事でつながっているうちは付き合えない」とは言いながらも、
恋人のようにデートを繰り返し、2人は自然と不倫の関係に。
自分の不倫を隠して離婚したいと考えた妻
何も知らない次郎さんと、うまく離婚したいと考えた加奈さんは
水面下でどう離婚に持って行くかをずっと考えていました。
しかし穏やかな次郎さんとは結婚前からほとんど喧嘩したことがなく、
これと言った不満も特にはありませんでした。
しいて言えば「一緒にいてもつまらない」と感じるようになってしまったこと。
不倫相手の彼と比べると、次郎さんは平凡すぎて、刺激を感じられなくなっていました。
そして加奈さんはある日「離婚をしたい」と次郎さんに伝えます。
理由については、
「夜ごはんを一緒に食べられないような人とは、一緒にいても意味がない。価値観の違い」
と、言いました。
しかし、次郎さんは
「そんなに嫌だったなら、残業が少なく近い会社に転職してもいい」とまで言い、
離婚の理由に関しての解決策を提案してきました。
(次郎さんは分かってくれない。早く彼と一緒になりたい)そう思った加奈さんは、
突発的に家を飛び出してしまいます。
彼の家に行きたいと思いましたが、彼の家は実家だったため1人の時は漫画喫茶、
2人でいられるときにはビジネスホテルに滞在。
彼と相談して店での勤務時間も増やしました。
音信不通の妻を探す夫が知った真実
一方、次郎さんは突然出て行ってしまった加奈さんを心配していました。
仕事を変えて、一緒にいる時間を増やせば離婚は回避できると考えていた次郎さんは、
加奈さんがどういう気持ちで家を出てしまったのかがどうしても理解できなかったのです。
加奈さんと丸1日音信不通の状態が続き、
心配した次郎さんは実家や友達、さらには警察にも相談に行きました。
しかし、手掛かりをつかむことができず、
「何かあってからでは遅い」と探偵に人探し調査を依頼しました。
調査の結果、加奈さんは昼キャバで働き、ビジネスホテルに滞在していることが分かりました。
しかも、ホテルには男性も一緒に滞在していたのです。
さらに男について調べたところ、
その男は加奈さん以外にも定期的に会っている女性が数名いました。
その女性は全て系列店で働いている女性で、彼がスカウトマンとして出会った女性でした。
真実を知った次郎さんは、とても驚いていました。
しかし、「離婚はしませんが、妻にこのことを知らせます」と言っていました。
騙していたつもりが、自分が騙されていた・・・
次郎さんが店終わりの加奈さんを迎えに行ったとき、
加奈さんは家に帰ることを拒否していました。
しかし探偵の調査報告書を見せると、その報告書を食い入るように見ていたと言います。
そして家に連れ戻し、真実を伝えました。
真実を知っても加奈さんは、
「自分は店で働かせるために騙されていた」という事実を認めようとはしませんでした。
「彼に本当のことを確かめないと、気がすまない」とその場で彼に連絡をしていましたが、
彼は加奈さんに「もう店もやめて、俺に関わらないでほしい」と言ったそうです。
それもそのはず・・・。
次郎さんはお店に加奈さんとスカウトマンの関係について話し、
別れて店を辞めさせなければ、彼と店に慰謝料を請求すると伝えてあったのです。
その後、加奈さんはひどく落ち込みほとんど外出もせず、
睡眠薬を飲んで寝ている生活だそうです。
一瞬で魔の手口にひっかかり本気になってしまった加奈さん・・・。
平凡で当たり前のように過ぎる毎日が、実はとても幸せでかけがえのないものだ
という事に早く気が付いて、穏やかな日々を取り戻せるといいのですが・・・。
(2018.03.20)