プチ家出から「ウリ」に発展!? 娘の暴走を止めるにはどうしたらいい? その他のトラブル
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大学入学で環境が一変した娘

希望の大学に合格した玲奈さんは、高校時代にしていたバイトはやめて、
大学の近くで新しくバイトを始めたり、サークルに入ったりと、大学生活を楽しみ始めていました。

晴恵さん的には、大学生活とそのための奨学金を玲奈さんが管理をすることが
「学業と社会勉強」の両方が経験できるすばらしい考えだと、
それができるようになった玲奈さんの成長をうれしく感じていました。

実際に大学が始まると玲奈さんはすぐに友達ができ、バイトやサークル活動、
ゼミなど忙しそうに毎日を過ごしていました。
同じ高校だった男の子とのお付き合いも始まり、何かと家をあけることは増えましたが、
表面的には口うるさく言うものの内心では
「母子家庭だけどきちんと育ってくれてよかった」と、微笑ましく感じていました。

しかし、大学2年生になるころから玲奈さんは無断で遅くなることが増え、
晴恵さんは玲奈さんの帰りが遅くなるたびに注意をしていました。
そしてある日無断で朝帰りをした日に、
晴恵さんは玲奈さんを今までにないほどひどく怒ってしまいます。
玲奈さんはずっと下を向き謝りもせずに、晴恵さんをにらみつけていました。
そして、話終えると同時に自分の部屋に入っていってしまいました。

なぜ?繰り返されるプチ家出

その日から、玲奈さんのプチ家出の繰り返しが始まりました。
携帯電話は着信拒否、ラインも既読無視が続きました。
短くて3日、長い時で2週間……
帰って来てもシャワーを浴びてすぐに出ていくことが多く、
いつの間にか晴恵さんは、玲奈さんに対して
「腫れ物にさわる」ように何も言えなくなってしまいました。

「車の免許を取るために合宿に行きたい」「成人式にはこんな着物が着たい」
など何か要求があるときには帰ってきますが、
そのほかは帰って来ても会話がない生活が半年ほど続いていました。
そんなある日、玲奈さんの大学から「学費を滞納している」と連絡が……。

タイミングよく帰ってきた玲奈さんにそのことを話すと、
玲奈さんは「忘れてた。明日払う」とまた、帰ってこなくなってしまいました。
その間、大学から2度ほど督促が来ていたので、
玲奈さんにラインで学費を払うように促し、帰ってくるように何度も連絡を入れていました。
やっと帰ってきた玲奈さんに学費の件を確認すると
「払ったから。何かの間違いだ」と言われてしまいました。
しかし、その半月後、大学から除名の連絡をもらい、
学費が支払われていなかったことが発覚しました。

もっと早く、対処していたら・・・

晴恵さんは、慌てて支払いをしたいと大学側に連絡しましたが時はすでに遅く、
学校にもあまり行っていなかったことも発覚。
結局玲奈さんは大学を退学する形になってしまいました。
とにかく、玲奈さんが、「どこで何をしているのか」「お金をどうしたのか」をちゃんと知りたいと、
晴恵さんは探偵に玲奈さんの行動調査を依頼。
調査の結果、玲奈さんは「たまり場」のような場所から夜遊びに出かけ派手に遊び、
そこにまた帰っていることが分かりました。
さらに時々、不特定に男性と待ち合わせをしてホテルに行っていたのです。

晴恵さんは玲奈さんを家に連れ戻し、今の生活を正すようにしたいそうです。
玲奈さんが変わってしまった理由を聞いて、きちんと向き合っていきたい。
そしてまた、二人で楽しく生活してきたころのような
玲奈さんに戻ってほしいと言っていました。

大学に入り、何かが崩れてしまった玲奈さん。
こんな生活を続けていて、いいわけがありません。
心の奥にある「原因となるもの」をなくし、戻って来てくれる日が早く来るといいのですが。

(2018.03.28)

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