訪問販売の男性と未亡人の母の恋? その行方は…… その他のトラブル
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変わった母に怪しむ娘

次に由香さんが文子さんのもとを訪れた時、
文子さんが以前とは違う化粧をしていることに気が付きました。
さらに、訪問販売の人とのことを楽しそうに話す文子さんを見て違和感を覚えた由香さんは、
子どもと文子さんが遊んでいるときにこっそりと携帯をチェック。
すると、文子さんとその訪問販売員の男性は、
まるで恋人同士のようなメールのやり取りしていたのです。
さらには平日の昼間も、文子さんの仕事場の近くで会っているようでした。

父が亡くなってまだ1年もたっていないのに、そんなやり取りをしていること自体も気に入らず、
その男性が文子さんを営業のために利用しているのではないか?と、
由香さんは悪いことばかり考えるように……。
「その訪問販売の人怪しくない?」「お母さん、その人の事好きなの?」などと文子さんにも
そのことについて問いただしてしまいました。

すると、文子さんは
「私だって、まだ50代なんだから、そんなに年寄り扱いしないで! 
怪しいかどうかくらいはまだ判断できるから。
勝手に来て、文句ばっかり言って、由香は何が目的なの?」
とすごい剣幕で怒り始めてしまいました。
そして、口論になってしまい、売り言葉に買い言葉で「もう来てもらわなくてもいい」「勝手にすれば」……と、
由香さんはそれから2週間、文子さんのもとを訪れず、
連絡が来ることもありませんでした。

しかし、文子さんが心配な由香さんは、兄に全ての事情を話し、様子を見に行ってもらうことに。

するとやはりテーブルには健康補助食品が並び、
カレンダーには「ランチ」という文字が堂々と書き込まれていたそうです。

訪問販売員に騙されている?

母に色恋営業をかけて、父の遺産をだまし盗られている可能性もある……
と兄も言い出し、兄弟で話し合った結果、
探偵に文子さんの行動調査を依頼することに。

2人の様子を知るために、カレンダーにランチと書かれた日を狙って、調査をしました。
調査の結果、由香さんの思った通り、カレンダーにランチと書かれた日に会っていたのは
訪問販売の男性でした。
そして、その男性に手を握られ女性として扱われる姿は、まるで恋人同士のようでした。
しかし、最後には商品をすすめられ、文子さんは言われるがままにそれを購入していました。
さらにその後、その男性のことも調査したところ、その男性は既婚者で
3人の子どもがいることも分かりました。
由香さんと兄は、その報告書を見て、「早く母の目を覚まさせたい」と言っていました。

文子さんは、訪問販売のいいカモにされているだけ……。
もしかすると、騙されていると分かっているのかもしれませんが、
商品を買い続けても、その先には何もありません。
もし相手も本気で文子さんを想い、恋愛をしているのなら、
子どもたちも反対はしなかったはずです。
文子さんのことを本気で想う子どもたちの気持ちが伝わるといいですね。

(2018.08.20)

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