運命の出会いの男性だと思った人のすべてが、嘘で塗り固められていた虚像だったら? その他のトラブル
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親に認めてもらわなくてもかまわない!?

南場さんがあいさつに来た日、亜紀さんは両親から、
「まだ同棲は早いんじゃないか。もう少し時間をかけてもっとお互いを知ってからでも遅くはないよ」
と言われてしまいます。
亜紀さんは「ここまで来て、同棲を辞めるなんてありえない。
私が幸せになることを望んでないの?」と言い、話は平行線で親子喧嘩に。
亜紀さんは両親に納得してもらわなくてもいいと啖呵を切り、
南場さんと2人で家を探し始めました。

しかし、いざ、物件を探し始めると南場さんは
「母には新しい家族がいて保証人にはなってもらえない。
亜紀の名義で家を借りて、亜紀の両親に保証人になってもらうようにお願いできないか」
と言い始めたのです。
同棲を押し通そうと両親と喧嘩までした手前、今更そんなこと頼めない……
亜紀さんは悩みました。
でも、ここで断ってしまったら、同棲の話も結婚の話もなくなってしまうかもしれない。
なにより南場さんに夢中になっていた亜紀さんは、
南場さんに嫌われたくないという一心で、
両親に自分の名義で家を借りる話をして、保証人になってほしいとお願いをすることに。

彼の本当の姿

亜紀さんの両親は、この話を聞いて不信感を抱きました。
まず出会って半年で同棲をすること自体、納得がいかないことに加え、
仕事に関しても「IT企業でエンジニア」としか話さないことや、
母親が経営しているというスナックについても不明確なことが多く、
本当のことが何も見えてこないと感じていたのです。
しかし、南場さんに夢中になっている亜紀さんはどうしても一緒に住みたいと思っている様子・・・
この状況を不安に思った亜紀さんの両親は、探偵に結婚前調査を依頼することに。

調査の結果、南場さんの勤務先はIT企業ではなく、とある雑居ビルの一室。
そこで南場さんは、出会い系のサクラのバイトをしているようでした。
さらに、南場さんにはそうとうな借金があるようで、
今住んでいる家も他人名義の家だということが聞き込み調査から発覚しました。
南場さんの母親が経営するスナックだと聞いていたお店も、南場さんとは何の関係もない人のお店で、
南場さんの両親は岐阜にいることが分かりました。

亜紀さんの両親は、この嘘で固められた南場さんの真実を亜紀さんに伝えました。
亜紀さんは、この事実をすぐには受け入れることができず、
「嘘だ」と言って逆に両親に対して怒っていたそうです。
しかし、亜紀さんが南場さんにこのことを電話で聞いてみると、
肯定も否定もせずに「今、忙しいから」と言って電話を切られ、
それ以来南場さんは着信拒否をして、全く連絡が取れなくなってしまったとのことでした。

南場さんとの結婚を夢見ていた亜紀さんは深く傷ついてしまいましたが
この段階で南場さんの正体を知ることが出来て本当に良かったと両親は言っていました。
今となっては南場さんが亜紀さんのことをどう思っていたのかを確認することはできませんが、
嘘をついていたことは事実。
今はつらいかもしれませんが、傷ついた亜紀さんの心は、きっと時間が解決してくれるでしょう。

(2018.09.11)

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