こんにちは。らむねです。
ご近所付き合いが希薄になっていると言われている現代、
以前のように「他人の子」を自分の子どもと同じように叱ってくれる大人は、めっきり少なくなりました。
それは他人に注意される事に慣れていない子どもが増えたから、とも言えますね。
悪いことを悪いと注意したことで、逆恨みなどをされるのは納得できませんが、
だからと言って、「注意をしないことが正解」だとも言い切れません。
今回は、そんなことを考えさせれるお話です。
近所の子どもに注意をしたばっかりに……正義感ある大人が受けた仕打ちとは?
若杉俊樹さん(58歳)は、現在妻と2人暮らし。
2人の息子はそれぞれ結婚して、独立しています。
俊樹さんは学生時代からずっと空手をしていました。
その腕っぷしはなかなかのもので、弱い者いじめや曲がったことが大嫌いな俊樹さんは、
「気は優しくて力持ち」を地で生きているような人です。
当然2人の息子も、俊樹さんの知人の空手道場に通わせていました。
俊樹さんは、道場の仕事を積極的に手伝い、そこに通っている子どもたちの面倒もよく見ていました。
道場では、あいさつや礼儀がなっていない子どもには、当たり前のように注意をしていました。
そんな俊樹さんの言うことを、子どもたちはよく聞き、
保護者からも「どんどん叱ってやってください」と、感謝すらされていました。
子どもたちが空手を辞めてからも、俊樹さんは空手道場に通い続け、
時々指導員のサポートや試合会場の手伝いをしながら、心と体を鍛えていました。
公園で夜遊びする中学生
ある日の夜9時少し前、道場からの帰り道、
俊樹さんは子どもたちのキャーキャー騒ぐ声と「パン!」という音が
公園からしていることに気が付き、公園の中まで様子を見に行きました。
そこには中学生くらいと思われる男女8名が、ロケット花火を投げ合って遊んでいました。
俊樹さんは、思わず
「こら!こんな時間に何をしてる?」と声をかけ
「花火を人に向かって投げるなんて危ないじゃないか。どこの子だ?」
とその子たちへ向かって近づいていきました。
すると、子どもたちはごみを片づけることもなく、クモの子を散らすように逃げて行ってしまいました。
俊樹さんは、仕方なく残されたごみと花火を拾い集め、後味が悪い気持ちのまま帰宅しました。
しかし、事態はここで終わりではなかったのです。
当たり前のことを当たり前のように注意しただけの俊樹さんを待つ、子どもたちの仕返しとは?
(2018.11.29)