個人的なことまで書いてある悪戯メールが次々と
小夜子さんが、悪戯メールをブロックすると今度は、
違うアドレスからまた、同様のメールが送られてきました。
しかも、そのメールには、
「家計を支えて、パートとアクセサリー作りを頑張るあなたに、お知らせしたい情報があります」
「2世帯同居で頑張るあなたへ」
と、明らかに小夜子さん個人に向けたものと思われる内容が……。
小夜子さんは、そのメールを見た瞬間怖くなり、すぐにそのメールを削除。
そのメールについて、夫の宗太郎さんにラインで報告すると、
「気持ち悪いな。どこからか個人情報が洩れてるんじゃないか?」という返信……
その日の夜、その悪戯メールについて
「あまりにもひどいなら、携帯電話を変えよう」という話になりました。
それからも、毎日悪戯メールは届き続け、
夫婦で話していた次の連休の予定を指摘してくる等、
以前にも増して、よりプライベートな内容にまで踏み込まれるように・・・。
警察に届けたものの、改善はせず
小夜子さんは、警察に被害届を提出しましたが、
実際に身に覚えがないことや犯人に心当たりがないことで、
思うような対応は期待できませんでした。
そして、小夜子さんは(個人情報が漏れていて、その事で自宅を突き止められ、
家の中での会話を聞かれているのかもしれない・・・、
どこかで誰かが、私たち家族に嫌がらせをして楽しんでいる・・・、
愉快犯がいるんだ)と、思うようになりました。
そこで小夜子さんは、探偵に盗聴器発見の調査をしてもらいたいと、宗太郎さんに相談しました。
宗太郎さんは、「そこまでは、する必要はないんじゃないかな」と難色を示していましたが、
懇願する小夜子さんに同意し、盗聴器発見調査を依頼しました。
盗聴ではない方法で、情報を入手?
調査の結果、盗聴器はどこを探しても出てきませんでした。
盗聴器が仕掛けられてないとなると、別の理由が考えられたので調査員は、迷惑メールの内容からある予測を立てました。
それは「家族の誰かの携帯電話が他人に見られている可能性があるのでは?」という事です。
この予測を、立ち合いしていた宗太郎さんに伝えると、
宗太郎さんは顔色を変え、「心当たりがあるのですが、この事は妻には言わないでもらえますか?」と……。
なんと、宗太郎さんには定期的に会っているセフレ的な女性がいるそうで、
もしかしたらその女性が、携帯電話を見ているのかもしれないと……。
その女性に愛情はないから浮気ではない。でも・・・ちょっとこれを妻には……と、言葉を濁していました。
盗聴器発見調査の結果を小夜子さんに伝えると、
「盗聴器はなかった?じゃあ、一体どうして?」と不思議がっていました。
予測のついている宗太郎さんは、「ちょっと様子をみてから、またお願いしてみよう」と、
一生懸命小夜子さんをなだめて、その場を取り繕っていました。
今回、盗聴されていたのではく、宗太郎さんの不倫相手が、
小夜子さんに嫌がらせをしている可能性が高いという事が分かりました。
この事実を一番知りたい小夜子さんは、今のところ何も知りません。
小夜子さんが、このことに気が付いて、「浮気調査」に切り替える前に、
宗太郎さんは、きっぱりと不倫をやめて、
今後このような「嫌がらせ」をされないよう行動を改めてほしいですね。
(2018.12.10)