大きなプロジェクトが終了した後も、仕事を頑張り続けるパートナーに突如訪れる〇〇とは? その他のトラブル
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10年に及ぶプロジェクトが完結

そして今年、10年に及ぶプロジェクトがついに完結しました。
英行さんは、プロジェクトの責任者として社内の月間MVPに選ばれ、
社内報でインタビューを受ける等、大きな仕事を終えた達成感を充分に感じていました。
しかし、このプロジェクトはここで終わりではなかったのです。

プロジェクトは終了しましたが、そこに対する次なる課題も発覚。
その場所を運用していく為の、次なる施策が別チームで進行をしていました。
そして英行さんは、全く別プロジェクトの担当に。
それは今までの経験を活かせる仕事ではありましたが、それまでの大型プロジェクトとは違い、
短期集中・即利益が求められる仕事でした。
これは英行さんにとって大変苦しい仕事となりました。

その週、英行さんは仕事が忙しいという理由で会社近くのサウナに連泊する予定でした。
しかし英行さんがサウナに宿泊したはずの5日目の朝、
会社から春奈さんに「5日前にご主人から、お父様が倒れたので休むという連絡がありましたが、
その後いかがでしょうか?」と連絡が来たのです。
話を聞くと、英行さんは5日前から出勤していないとの事でした。
勿論、父が倒れたというのは嘘、英行さんは会社に嘘をついて欠勤していたのです。

嘘をついて欠勤していた夫

前日まで英行さんと、ラインのやり取りをしていた春奈さんは、すぐに連絡をしてみました。
しかし、電話は既に繋がらない状態。

春奈さんは電話の後、何か手掛かりになる物はないかと、英行さんの持ち物を調べました。
すると「疲れた。もう、やる気が出ない。」というメモ書きを発見……。
春奈さんはそれを見て、すぐに警察へ失踪届を提出。
どこか遠くへ行ってしまう可能性を加味して一刻も早く探し出さなければと、
探偵に人探し調査を依頼しました。

泊っていたはずのサウナから聞き込み調査を開始したところ、
英行さんは前日までそのサウナに居た事が分かりました。
そしてその数時間後、英行さんは近隣のファミレスで発見されたのです。
春奈さんがそのファミレスに行くと、英行さんは一瞬驚いた顔をしましたが逃げる素振りもなく
ぼんやりとした表情で春奈さんを見ていたそうです。

春奈さんは、英行さんを病院に連れて行き、先生から「燃え尽き症候群」と診断されたそうです。
そして、しばらくの間仕事はお休みさせてもらう事にしたそうです。
英行さんは大きなプロジェクトを終え、その後の運用に携われなかった事に
虚無感を覚えたそうです。
そして、その後の短期プロジェクトで会社に対する不満が大きくなり、
「こんなに頑張ってきたのに、結局会社から見たら自分の代わりはいくらでもいる程度の人間なんだ」
と考えるようになり、会社に行くのが嫌になってしまったそうです。
しばらくはゆっくりと、心と体を休めて
英行さんがまた、仕事を楽しめるようになるといいですね。

(2019.02.13)

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