運命はどこまで信じる? 自分の運命を知ることで幸せになれるのは本当か? その他のトラブル
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順調な交際の裏にあったもの

拓洋さんは、茉莉さんの年齢も考えて「結婚を意識」したお付き合いをしていました。
お互い一人暮らしだったため、週末はどちらかの家で過ごすことも多く、
拓洋さんは(この人とだったら、一緒にいて幸せかもしれない)と、
交際して10カ月で茉莉さんにプロポーズ。
もちろん答えは「OK」で、2人は結婚に向けて準備を進めました。

一方茉莉さんは、拓洋さんと出会って以来、
さらに「占いの先生」に頼るようになっていました。
「会うタイミング」「彼から交際の告白」「プロポーズをしてもらうには」など、
全ての行動を占いの先生に相談し、茉莉さんはそれを忠実に守ってきたのです。
そして、先生の言う通りにした結果茉莉さんは拓洋さんと交際し、プロポーズされたのでした。
しかし、この成功体験が茉莉さんをさらなる深みにハマらせてしまいます。

茉莉さんは、一緒に暮らす家を探すときにも占いの先生に相談をして、
さらに自分で調べた「風水」や「運気」にも、やたらとこだわりました。
拓洋さんはそんな茉莉さんを見て「女子って本当にこういうの好きだよね」と
半ばあきれながらも、茉莉さんの意見を聞くようにしていました。

良かれと思って押し付けてくる妻

そして結婚後、茉莉さんはその「占い」「スピリチュアル」好きを、
拓洋さんにも押し付けてくるようになりました。
出かける場所や買い物の方位などから、普段のちょっとしたことにまで
茉莉さんは口を出すように。
拓洋さんが「ちょっと、疲れるからそんなに言わないで」と優しく拒否をしても、
「どうして?わざわざ教えてあげてるのに」と、茉莉さんには全く伝わっていないようでした。

そんな茉莉さんが「私達、一緒にいない方がいいと思う。離婚したい」と言い出したのが1か月前のこと。
結婚して半年が経つ頃でした。
拓洋さんが「ちょっと、どうしたの?」と、引き留めるのも聞かず、
「こういうのは早い方がいいから」と、一方的に出て行ってしまったのです。
出ていく際に、茉莉さんは
「もともと、私は自由に生きていく星周りだったの」
「理解してくれる人は必ず現れる」
などと言い残し、実家の両親にも何も告げず、
何処にいるのか分からない状態になってしまいました。
働いていた派遣会社は結婚を機に退職していたので、手掛かりは、ほとんど皆無の状況……。
誰かに相談すことも出来ず困り果てた拓洋さんは、
とにかく探し出したい一心で、探偵に人探し調査を依頼することにしました。

調査の結果、茉莉さんはある男性の家に居ました。
その男性は「占い」のようなことを行っては女性と交際を繰り返している男性で、
女性からお金や金品を貢がせ、過去には被害届も出ているということが分かりました。

拓洋さんは報告書を見て言葉を失っていましたが、
「どうするにしても、けじめを付けなければ」と言っていました。

「占い」などに頼ることは決して悪いことではありませんが、
そのことに依存し過ぎて言いなりになってしまっては本末転倒です。
これからの人生は、損得勘定抜きに親身に「自分」に向き合ってくれる人の助言に耳を傾け、
自分の考えもしっかり持って欲しいですね。

(2019.04.15)

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