許してはもらったものの、同棲はなしに？

このまま別れたくはないと思った幸子さんは、返事がもらえなくてもいいと、
謝罪の気持ちをメールで送り続けました。しかし、幸子さんのメッセージは2週間ほど無視され、
会えない日が続きました。
しかし、何度もあきらめずに謝罪を重ねた結果、
幸子さんの気持ちが通じ、久芳さんに許してもらえることに。また、会えるようになりました。

ちょうどこの時幸子さんは家の更新を迎えていましたが、以前約束した同棲の話を久芳さんからされることはなく、
「もっと会いやすいように事務所の近くに引っ越しをしてほしい」と言われていました。
幸子さんは、（次に引っ越しをするのは、一緒に暮らす時、一緒に住まないなら引っ越しはしたくない）
と思っていましたが、仲直りしたばかりでそんなことは言えず、
久芳さんの事務所の近くに引っ越すことを決めました。

その後、久芳さんは幸子さんの両親にも会って「結婚を前提にお付き合いしている」と
挨拶をしてくれるなど、交際は順調に進んでいました。
しかし、事務所の近くに引っ越してからと言うもの、
外でデートをすることも、久芳さんの友人との席に呼ばれることもなくなり、
”久芳さんが会えるときに幸子さんの家に来る”という付き合い方になりました。

徐々に不信感がつのり

結婚の話はなかなか進まず、会うのはもっぱら家の中……
さらには、せっかく事務所の近くに引っ越したと言うのに、
深夜、タクシーを呼んで帰ってしまうことがあり、
幸子さんは、（もしかしたら久芳さんは結婚する気がないのではないか）と、
徐々に不信感を抱くようになりました。
しかし、（疑うような言葉を言ったら、また激怒するかもしれない）と
悩んだ幸子さんは探偵に久芳さんの結婚前調査を依頼することにしました。

調査の結果、久芳さんは離婚はしておらず、
妻と子とマンションで暮らしていたことが判明しました。
仕事が遅い日や遅くまで飲んだ日は、事務所に近い実家に泊ると言って、
その時に幸子さんの家へ来ていたということも分かりました。

幸子さんはその報告書をみて、唖然としていました。
そして「こういう場合は、私が不倫をしていたことになるのでしょうか？」と、困惑……。
探偵会社に紹介された弁護士の所へ相談に行くそうです。

既婚者と知った後も交際を続けていたら「不倫」になりますが、
今回相手は、自分をバツイチだと偽り、親に挨拶までしていました。
裏切られた幸子さんの心の傷は、はかり知れません。
久芳さんには、しっかりと反省し真実を語り、幸子さんに最大限の償いをして欲しいですね。

(2019.04.17)