一歩間違えば破産!
家計を握る夫が妻に隠れて借金をしていたら?
その他のトラブル
  • facebook
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINE

こんにちは。らむねです。
自営業で経理を夫が管理している場合、妻には生活費だけ渡して、他の家計の管理は夫がしているケースがあります。
その場合は、会社の資金繰りに妻が関与していないことが多く、
「実は会社がうまくいってなかった」ことを、ギリギリになって知るということも。
今回は、そんな生活費だけを毎月もらっている妻とその夫のお話です。

一歩間違えば破産!
家計を握る夫が妻に隠れて借金をしていたら?

松崎文美さん(48歳)の夫・旭さん(49歳)は自営業でプロダクションを経営しています。
松崎家の家計は旭さんが管理し、月々の生活費として定額をもらう他、
大きなお金が必要な時はその都度旭さんに相談をする生活をしてきました。

そのため、家のローンや光熱費、カードの支払いも旭さんが管理。
文美さんがパートで稼いだ分は全て文美さんのヘソクリとお小遣いにしていました。
子どもも育ち、夫婦2人の生活になってからは、
生活費を使い切ることはほとんどなく、文美さんは繰り越した分をいつも別の口座に貯金をして、
年に2回の海外旅行の費用の足しにしていました。

経営が厳しいことを妻に言い出せずに

約10年前に、旭さんは「会社の業績は順調だ」と文美さんに言いながら
消費者金融からお金を借りていたことがありました。
それは会社の資金繰りが厳しく、家計に回せるお金もままならない状況でありながら、
今まで通りの生活をつづけた結果でした。
旭さんは、頑なに借金を隠し続けようとしていましたが、
消費者金融から督促状が届いたことで文美さんに借金が発覚……
そのときは積み立てていた貯金を解約して一括返済を行いました。
それ以降、文美さんは常に旭さんの会社の様子を気にして、
何かあった時のために「もらった生活費を使い切らない」ように節約をしてやりくりをしていたのです。

旭さんも借金の一件があってから、会社の経営を見直していました。
そして会社を立て直し、ここ数年は大きなクライアントとの契約も決まるなど経営は極めて順調そうでした。

引き落としが出来なかったのは手違い?

しかし、ある日突然「カードの引き落としができなかった」と言う理由で、
光熱費の督促状が家に送られてきました。

すぐに旭さんに確認をすると、「ちょっとした手違いだよ」と、
特に気にもしていない様子でしたが、文美さんは
前回の借金のこともあるので、それからしばらく旭さんの様子や会社について注意深く観察していました。

文美さんがまず疑ったのは、
前回同様会社の資金繰りでした。しかし昔から社員として勤め、
家族ぐるみの付き合いもある人にそれとなく
会社の運営状況などを聞いてみても、経営は順調とのこと。会社としての大きな買い物もなく、「資金繰り」に不安を持っている様子は全くありませんでした。

しかし、翌月旭さんが「今月ちょっと厳しいから、いつもよりも少なめでやりくりできないか?」
と家に入れるお金を減らしたいと……。
文美さんは「こっちは大丈夫だけど、なにかあったの?」と
心配して尋ねましたが、旭さんは「大丈夫」と繰り返すばかりでお金が必要な理由がどこにあるのか全く分からない状況でした。

経営は順調、それなのに金策に走る夫

その後も文美さんから見てお金が厳しい理由がどこにも見当たりませんでした。
そして文美さんは徐々に浮気やギャンブルを疑うようになりました。
そして、「もしまた嘘をついて消費者金融からお金を借りているならば、もう一緒にやっていけないかもしれない」と、
探偵に旭さんの行動調査を依頼することに決めました。

調査の結果、旭さんは仕事中に銀行や消費者金融などを訪れていました。
金策をしているのは明らかでしたが、
経営や社内に大きな問題はなさそうで、「どこにお金を使っているのか」は調査だけでは分かりませんでした。

文美さんは報告書で分かった動きから、改めて旭さんと話をしたそうです。
すると、旭さんは「FX」で負け続け、家の貯金は全額、
さらには会社のお金を300万円もつぎ込み、そのお金を工面するために金策をしていたとのことでした。
「少し借りて、増やしてすぐに戻すつもりだった」と旭さんは言い訳をしていましたが
、文美さんから「これって横領だよね」と言われると、すぐに黙り、
「どうしていいか分からない」と……。

文美さんは、自分が貯めていた貯金に加え、
お互いの両親からもお金を借りて、まずは会社のお金を返すことを優先に動き、
その他のこれからのことは会社のお金を返してから決めたいと言っていました。

借金が膨らみ、社員に給料が払えなくなる前にこの事態を文美さんが知ったことは、
旭さんにとっては救いの手でした。
もし、今後も文美さんが一緒にいてくれるならば、
旭さんは同じことが2度と起こらないようにこれまでとは違った
「金銭管理」をしていく必要がありますね。

(2019.10.07)

  • facebook
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINE
人気記事ランキング
注目タグ
Twitter
Facebook