まだ若い娘の結婚・出産を受け入れる？

「彼氏の子を妊娠しました。結婚したいと思っています。」
涼花さんからの突然の告白に、誠子さんはとても驚きました。
体の調子はどうなのか？婦人科には行ったのか？相手はどんな人なのか？
そもそも、結婚してちゃんと生活はできるのか？
誠子さんから見れば、学生の涼花さんはまだまだ子供。
聞きたいことは山ほどありましたが、現状を把握するためにまずは一緒に婦人科に行くことに。
妊娠は10週目に突入していることがわかりました。

これからの2人のために、本当に今出産することが正解なのか・・・
両親は何度も涼花さんと話しましたが、
涼花さんの「何があっても産みたい」という気持ちが変わることはありませんでした。

急いで彼と彼の両親とも会い、意志を確認しましたが
「息子は就職も決まっている。子供が生まれるころには社会人なんだから、
自分で決めた道を進めばいい」と、
登さんの結婚について前向きとも後ろ向きともとれる考え。
ただ、登さん本人だけは、涼花さんと生まれてくる子どもを幸せにすると一生懸命語ってくれたと言います。

急いで入籍した結果・・・

心配要素は多々ありましたが涼花さんの意志は変わらず、時は過ぎていくばかり。
篠原さん夫婦にも決断の時が迫っていました。
「おなかが目立つ前にドレスを着たい」という涼花さんの希望もあり、
「登さんが婿養子になり、敷地内の離れに住むこと」を条件に、
篠原さん夫婦は2人の結婚を承諾。
急いで籍を入れ、両家だけで式を挙げ、レストランで食事会をしたと言います。

二人が夫婦になり、離れに住み始めしばらく経ったころ
登さんのお父さんやお姉さんが頻繁に訪れてくるようになりました。
次第にその頻度は増加・・・
涼花さんがいないときに勝手にあがり込んで騒音を出したり、
近隣とトラブルを起こすようになりました。
さらに身重の涼花さんに料理を作らせ、
夜中まで居座ることも、しばしばあるというではありませんか！
登さんは、色々手伝ってくれてはいるものの、家族に強く言うことはできないようでした。

入籍や引っ越しを急いでしまったために、登さんの家族と会ったのは式を含めて3回。
登さん自身は常識的でしっかりとしていましたが、
誠子さんはもっと相手の家族のことも知っていたほうがよかったと、探偵に調査を依頼しました。

実は悪評高い迷惑一家

調査の結果、登さんの家族はご近所で評判の悪い「迷惑一家」だということが判明。
ゴミ捨てのルールは守らない。町内会の会議や清掃には参加しない、
大きな音でテレビを見る、夜中に大声で話すなど、近隣からもかなり迷惑がられていることがわかりました。
しかも、お父さんとお姉さんは大のパチンコ好きで、仕事が続かないことでも有名。
昼間からフラフラしていることも多く、近所の人も不思議に思っていたそうです。
実際、父は工場の夜勤勤務で姉はフリーターと聞いてはいましたが、
その他は知らなかったことばかり。
会ったときには全く見せなかった素行の悪さが次々に発覚しました。

篠原さん夫婦が登さんに調査結果について聞いたところ、
登さんは事実を認め
「父が怖くて昔から逆らえなかった。事実を話したら結婚できないと思い言えなかった」
と、謝っていたと言います。

今後、どうしていくかの策を練りつつ、篠原さん夫婦からも家に来る頻度などについて話してみるそうです。
結婚した相手に問題がなくても、その家族に問題がある場合、あなたならどうしますか？
なにはともあれ、涼花さんと登さんと生まれてくる子どもが幸せに暮らせることが一番ですね。

(2018.02.14)