夫の失踪を心配する女性はいったい誰?
佐久さんがいなくなってしまった翌日の午後、
30代くらいの女性が「社長はいますか?」と佐久さんを訪ねて来ました。
とりあえず応接室に通し「お約束ですか?」と話を聞いてみると、
「昨日から佐久さんと連絡が取れなくなり、心配で会社まで来てしまった」とのこと。
そして、佐久さんとの関係を聞いてみると、なんと「婚約者」だと言うのです。
しかも来週には両親のところへ結婚の挨拶をしに行くことも決まっていたと言い、
昨日はその詳しい時間を決めるため、ラインでやり取りをしていたそう。
ところが、急にラインが返って来なくなり、
今朝になっても既読にもならず連絡もつかなかったため、
嫌な予感がして、とても心配しているとのことでした。
彼女が嘘をついている様子はなく、
佐久さんが既婚者だと知っている様子もなかったため、
百合子さんは自分が妻だと言い出すタイミングを失ってしまいました。
彼女には、警察に捜索願を出してあることを伝え、名前と連絡先を聞き、
何か分かったら連絡をする旨を約束し、その日は帰ってもらうことにしました。
どうにもできなくなって全てから逃げた夫
突然何の前触れもなく失踪したと思われていた佐久さんは、
不倫の末にどうにもならなくなって行方をくらました可能性が高くなってきました。
百合子さんは「何かある前に、彼女よりも先に佐久さんを探し出したい」と、
探偵に家出捜査を依頼することに。
調査の結果、佐久さんが発見されたのは車で2時間ほど離れた場所にあるサウナでした。
百合子さんは、失踪をした理由を佐久さんの口から直接聞きたいと思い、
何も聞かず黙って佐久さんを家に連れて帰りました。
百合子さんは、不倫相手の口から全てを聞いていましたが、
佐久さんがなんと説明するのかを確かめたいとのことでした。
しかし、これはただの不倫問題ではありません。
問題は佐久さんが既婚者だということを隠して彼女と付き合っていたこと・・・。
これから彼女とも連絡を取り、きちんと解決していきたいと言っていました。
嘘が嘘を呼び、結局八方ふさがりになり逃げ出してしまった佐久さん。
これからは、誠意的に解決に向けて行動をしてほしいですね。
(2018.02.21)