住み込みバイトで転々と働く女性。住所を持てない心の闇 家族のトラブル
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知り合った男性に紹介された仕事?

昭さんがバイト先に駆け付け詳しく話を聞くと、優さんはお客さんとして来ていた男性に、
何度も口説かれているのを目撃されていました。
その男性は地元でも有名なチンピラで、連日派手に遊びまわっていることで知られていました。
その話を聞いた昭さんは、優さんの身に何かあったのではと心配し、警察に届け出ました。
しかし、事件性がないからと届け出は受理されず…
昭さんは親せきや友人、知り合いにも手伝ってもらい、あちこち探し回りました。

手掛かりがつかめないまま数日が過ぎ途方に暮れていた頃、
優さんが風俗街で目撃されたという情報が入ってきました。
情報を頼りにその風俗街で探したところ、優さんがある風俗店で働いていることがわかり、優さんを発見し、すぐに保護することができました。
優さんに詳しく話を聞いてみると、
温泉地のバイトのお客さんとして来ていたその男性にもっといいバイトがあるとその風俗店を紹介され、
働くことになったというのです。

優さんはその男性のことをすっかり信じていて、一緒に帰ることを嫌がりました。
そんな優さんを昭さんは無理やりその男性から引き離し、自分の家に連れて帰りました。
東京にいる香子さんに事情を話し、
優さんをしばらく昭さんの家に住ませてはどうかと提案をしてみましたが、
香子さんは全く聞く耳を持ちませんでした。

そして、香子さんに住み込みのバイトをするように言われた優さんは、
今度は工場作業員として住み込みで働き始めました。

良かれと思ってしていることは洗脳?

昔からわが子のように可愛がってきた姪のことを心配する昭さんに対して、
精神を患っている香子さんは「うちの子どもを洗脳している」と、昭さんとの接触を避けるように……。

しばらくは何も起こらず平和な日々が続いていましたが、ある日優さんの勤め先から
またもや「優さんがいなくなった」と昭さんに連絡が。
すぐに優さんの会社に行くと、寮の優さんの部屋から見つかった、昭さんあての置手紙を手渡されました。
開封してみると、一言「いままでお世話になりました。」とだけ…
それを見た昭さんは、一刻も早く見つけなければと思い、その日のうちに探偵に人探し調査を依頼しました。

調査の結果、優さんはとある観光名所の付近で発見されました。
「海が見たかっただけ」と優さんは言っていましたが、近くには有名な自殺の名所もあり、
一歩おそかったら一大事になっていたかもしれません。

住み込みのバイトが義務に

その日、優さんをいつものように昭さんの家に連れて帰りました。
そして、優さんに「ずっと、ここにいてもいいんだよ」と語りかけました。
その言葉を聞いた優さんは泣き崩れたそうです。
「お母さんは私が一緒に住む事は迷惑なの。
それで自分の居場所も、帰る場所もなくて仕方なく住み込みのバイトをしていた。」
と、告白してくれたそうです。
それが大きなストレスとなって逃れる場所を探していたんですね。

これから優さんが本当の意味での「独り立ち」が出来るように
昭さんは出来る限り見守っていきたいと言っていました。
優さんは、新たな居場所となった安心できる昭さんの家で、ゆっくり将来の事を考えていけるといいですね。

(2018.05.07)

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