親子なんだからいつかは分かり合える? 家から追い出された娘が親に抱いた感情とは 家族のトラブル
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音信普通になってしまった娘

美嘉さんが出て行った後もしばらくは
栄子さんから近況を伝えたり、美嘉さんの様子を聞くためにメールで連絡をしていました。

しかし、美嘉さんからの返事は一度もなく、1年もたたないうちに、
メールも届かなくなってしまいました。その後、何度か電話をしてみましたが
着信拒否をされているようで、電話が通じることもなく、
そのうち電話番号も変えてしまったのか、電話自体がつながらなくなってしまいました。

美嘉さんがどこで何をしているのか、まだ怒っているのかも分からない状況で、
美嘉さんの父、栄子さんの夫にガンが見つかりました。
手術をして最善を尽くしましたが残念ながら完治することはなく
余命宣告を受けてしまいました。

娘に一目会いたいと思ったとき

夫が死ぬ前に一目でいいから娘に会わせてあげたい……
そう思った栄子さんは、なんとか美嘉さんを探し出せないか考えました。
去年、必要があって戸籍謄本をとったときには、栄子さんは
出て行った時のまま分籍もされていませんでしたが、
分籍していないという事実以外足取りはつかめず、探偵に美嘉さんの所在調査を依頼することにしました。

調査の結果、美嘉さんは社会人スクールを卒業した後に九州に移住して、
不動産会社の経理として働いていることが分かりました。
一緒に生活している男性がいましたが、まだ籍は入れていないようでした。

栄子さんが会いに行くと、美嘉さんは大変驚いていたそうですが、
事情を聞いて父に会いに行くことを承諾したそうです。
美嘉さんは、家から追い出されたとずっと思っていたそうですが、
栄子さんと話をして、その誤解は解けたとのことでした。
しかし、実家に帰ることは拒否したそうです。

親子でも、きちんと話をしないと誤解の糸が複雑に絡みあってしまうこともありますよね。
今回、会わなかった時間を全て埋められたわけではないと思いますが、
誤解が解けたことをきっかけに、また親子として仲良くできるといいですね。

(2018.07.24)

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