親の遺産相続を放棄しろ!? 仲が悪い姉妹の骨肉の争い 家族のトラブル
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遺産相続の放棄を執拗に迫る妹

母親は一人では何もできないように見えていましたが、
遺産相続のことはきちんと考えてくれていたようで、
姉妹で揉めないように、有効な遺言書で相続分の指定をしてくれていました。
しかし、裕子さんはそれに納得いかなかったようで、
「あなたが無理やり遺言書を書かせたんでしょ!」
「母の意思に反するはずだから、相続は放棄しろ!」
「お前が死ねばよかったのに」
など、ほぼ毎日、電話や携帯メールで暴言を吐き、
あゆみさんに相続を放棄するように執拗に迫りました。

遺産を欲しがる本当の理由を探る

そのことで、あゆみさんは心を病み、病院に通うように……。
先生からは「妹さんの人格的な問題も危惧される」と言われ、
あゆみさんだけでは今の状況を解決するのは難しいという結論に至りました。
そして、夫の勧めもあり探偵に裕子さんの今の暮らしぶりを調査してもらうことに。

調査の結果裕子さんが暮らすのは、あゆみさんが聞いていた
「前夫に買ってもらった高級マンション」ではなく
小さな団地の一室に、引きこもりの息子と2人で暮らしていました。

借金もあるようで、周りの人には
「遺産が入るからそれで借金を返して、中古のマンションを買うんだ」
と話していたことも分かりました。
あゆみさんは、調査報告書を見て大変驚いていまいた。
自分が知っている裕子さんの姿はいつも派手で奔放。
いいことばかりを口にして、生活に困っている様子は微塵も感じなかったのです。
しかし、実際の裕子さんの姿は疲れた中年女性。
さらに海外で生活していると聞いていた息子は引きこもりだったのです。

お金に困っていることを察したあゆみさんは
「裕子さんが遺産にこだわる」理由が理解できました。
しかし、今までの裕子さんの身勝手ぶりを考えると、ある程度は自業自得……。
あゆみさんは一度、裕子さんと「本当に腹を割って」話したいと言っていました。

2人しかいない姉妹が、遺産相続でもめて疎遠になってしまうのは
あまりにも悲しいことです。
2人の間に入っていてくれていた母が他界してしまった今、
今回のように何か事情があるときこそ、家族で支え合うことが出来るはず。
これからは姉妹で問題を解決していけるようになるといいですね。
二人の母親もそれを望んでいるのでないでしょうか・・・。


(2018.08.08)

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