せっかく前向きになれたのに、気が付けば喧嘩ばかりに

仕事を始めると、綺奈さんはみるみるうちに元気を取り戻していき
「仕事の件で電話をするから、静かなところで話したい」
と毎日車に行き電話をするようになったと言います。

さらには、シフト制の仕事のはずなのに、
いつが休みなの
「仕事の研修」「婦人科への通院」「実家の両親の面倒」「ママ会」など、
なにかと理由をつけて家を空けるようになったと言います。
そのことで、いつの間にか2人は顔を合わせれば口喧嘩ばかりするようになっていたと言います。
様子がおかしいと思う反面、夜は家できちんとご飯を作って子供たちの面倒を見ている
綺奈さんを信じたいという気持ちとで博久さんの気持ちは揺れていました。

ところが、いつもお世話になっている車のディーラーさんに行った時のこと。
妻が実家に帰っているはずの日に、妻の車をスーパー銭湯で見かけたと言われ、
博久さんは綺奈さんが嘘をついていることを確信したと言います。

不倫を認めたどころか、子どもまで巻き込んで・・・

家に帰り、綺奈さんにそのことを尋ねると、
綺奈さんは実家ではなくスーパー銭湯にいたことをあっさりと認めたと言います。
その日から綺奈さんは、開き直ったのか、
子供たちにも「ママは好きな人ができた。」と堂々と公言するように。
博久さんのことは家の中でも無視をするようになったと言います。

子供たちからは、「ママはパパ以外の人が好きなの？」と聞かれ
博久さん自身も我慢の限界・・・。
はっきりさせたいと思い、探偵に浮気調査を依頼しました。

調査の結果、相手は仕事先の役員だということが発覚。
驚くことに、綺奈さんが働く前から関係が始まっていたと言います。
不倫相手にも妻子がいたことから、
このことを会社と妻子にばらさないことを条件に、綺奈さんと別れることを約束させました。
「自分が離婚してまで、綺奈さんと一緒にいるつもりはない」と言い、
不倫は本気ではなかったようです。

博久さんは、このことをすべて綺奈さんに伝え、会社を退職させたと言います。
家の中で「好きな人」のことを言わなくなった以外は、
以前と変わらず博久さんとほとんど話さない綺奈さん。
これから夫婦の関係をしっかりと修復していきたいと博久さんは言っています。

綺奈さんだけが本気だった不倫はあっさりと幕を閉じました。
これからは、家族ときちんと向き合って再構築していってほしいですね。

(2017.12.08)