パソコンが教えてくれた夫の浮気

朋美さんは、その次の日もパソコンから直人さんのフェイスブックにログイン。
すると朋美さんの思った通り、メッセージは既読になっていました。

「この前は楽しかったね。どうもありがとう！
なかなかゆっくりできないけど、次はお泊りしたいな。
でも、もう結婚しちゃったから奥さんに怒られちゃうかな。笑」
と、相手の女性から来ているメッセージに対して直人さんは
「全然大丈夫！次はいつ会う？」
と、返信していました。

朋美さんは浮気を確信しましたが、怒りを通り越して妙に冷静でした。
メッセージを見直してみると結婚する少し前に2人は出会い、
「そういう関係」になっているようでした。
さらに驚いたのは彼女にも結婚を前提とした彼氏がいたことでした。

証拠を写メ。その後どうする？

朋美さんは、全てのやり取りを証拠としてスマホで写真に撮り、
フェイスブックからその女性の素性を検索。
出身地や大学、勤務先も記載されていたため、身元はすぐに判明しました。
どうやら直人さんの大学時代の友人の地元の後輩のようでした。

朋美さんはどうしたらいいのか悩みましたが、お義母さんに全てを話すことにしました。
お義母さんは、
「本来なら離婚されても仕方がないけれど、
どうしても別れてほしくはないから、息子の浮気を辞めさせましょう。
二度とこんなことがないようにするから今回は私に任せてほしい。」
と言い、謝ってくれたそうです。
朋美さんは自分でどうにかしたいとも思いましたが、
結婚したばかりで離婚だけは避けたいと思っていたので、
お義母さんに全てをまかせることを決意しました。

そしてお義母さんに言われた通り、朋美さんはフェイスブックのメッセージを監視。
2人が会う約束の日をお義母さんに伝えました。

お義母さんが息子の浮気を成敗

直人さんと相手の女性が会う日を知って、
お義母さんが、探偵会社に直人さんの浮気調査を依頼してくれました。

明美さんがお義母さんから聞いた話によると
探偵に調査してもらった浮気現場の証拠写真を持ち、
相手の女と直人さんを呼び出したそうでした。

朋美さんが全て知っている旨を2人に話しその証拠写真を見せて、
「別れて、今後一切の連絡を絶つことを約束しなければ
朋美さんから慰謝料の請求がいき、彼・親・会社に全て話します」と伝え、
直人さんにも「浮気をするようならば家を勘当し、親子の縁を切る」と伝えたそうです。
これ以上は聞きませんでしたが
「コテンパンにしてやった」とお義母さんは言っていました。

そしてお義母さんは「今回は本当にごめんなさい。」と何度も謝り、
「朋美さんの気が済むまで、直人から話を聞くなり怒っていいからね」と言ってくれました。

その日、直人さんは憔悴しきった様子で家に帰って来て
「全て知っていると思うけど、本当に申し訳ありませんでした。
もう二度と、こんなことはしないと約束する」と朋美さんに謝りました。

朋美さんの中で全てがすっきりしたわけではありませんが、
見たくない現場を見なくて済んだことや、
自分だけだったらこんなにスムーズに話を進めることはできなかったかもしれないことを思うと、
今回はこれで良かったと思っているそうです。
そして、結婚半年とは言え付き合いが長すぎたために、
新婚らしさがなかったことを反省し、
直人さんと夫婦らしい関係を再構築していきたいと言っていました。

(2018.03.14)