不妊治療、死産……悩める妻にふりかかる、さらなる辛い事実とは 男と女のトラブル
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不倫相手から信じられないメッセージが

伸洋さんの大切さを改めて感じ、夫婦2人だけの人生についても
ちゃんと考えていきたいと思った矢先、
何気なく由香里さんがSNSを開くと、知らない人からメッセージが来ていました。
「突然のメッセージすみません。
私は、伸洋さんとここ2年お付き合いさせていただいているものです。
1か月前、伸洋さんの子どもを妊娠していることが分かりました。
伸洋さんは、私との子どもが出来たことを理由にあなたに離婚を言い出すことはできないと
悩んでいます。
夫婦で不妊治療をしてきた伸洋さんの優しさも分かりますし、
2度の死産を経験され、あなたがつらい気持ちをしたのも理解しているつもりです。
でも、伸洋さんは、あなたに対してどうしていいか分からないとずっと悩んでいるのです。
どうか、伸洋さんと離婚してあげてもらえませんか?」
由香里さんは、あまりのショックに、一瞬目の前が真っ白になりました。

伸洋さんには2年前から付き合っている女性がいる?
その頃はちょうど死産をしたくらいの時のはず……。
しかもその女性が妊娠?

あまりに突然の話に、状況を理解するまでに時間がかかり、
何度も「これは質の悪いいたずら」と考えようとしましたが、
死産に関しては、家族と親友にしか伝えておらず、
ほとんどの人が知らない話……。
しかも2回とまで知っているなんて……。
由香里さんは、伸洋さんの裏切りはもちろん、そのことを知っていながら自分の妊娠を告げ、
そのことについて触れてきた女性に関して強い嫌悪感と怒りを感じました。

夫は離婚を望んでる?真実はどうなっている?

その日の夜、伸洋さんはいつも通りに帰って来ました。
ショック状態の由香里さんを見て、「元気ないね。大丈夫?」と気遣い、
いつものように夕飯の片づけを手伝ってくれました。
由香里さんは、伸洋さんにSNSのメッセージのことを言おうと思っていましたが、
その姿を見て(この人は何も知らないのかもしれない)と感じ、
まずは真実を確認したいと考えました。
そして、探偵に浮気調査を依頼しました。

調査の結果、伸洋さんがその女性と会っているところを
証拠として押さえることが出来ました。
その女性のお腹はまだ目立つほど大きくなってはいませんでしたが、
カバンにはマタニティマークを付けていて、妊娠していることは確かなようでした。

そして、2人の様子は……
どうやら伸洋さんは別れ話をしていて、
その女性はそれを拒否しているようでした。
そして、怒り、逆上している様子も見て取れました。
相手の女性は、伸洋さんの後輩の同級生で、伸洋さんとは別の会社で事務をしている女性。
伸洋さんが会社の後輩としているフットサルチームに応援に来ていたことが
出会いのきっかけのようでした。

報告書を見て由香里さんは、ショックを受けましたが、
伸洋さんが離婚を申し出てこないことや、相手と別れようとしているということは、
相手とは遊びだったのかもしれないと言っていました。
しかし、自分とではなく、他の女性との間に子どもをつくったことに関しては
受け入れることは出来ない。もう少し一人で考えたいと言っていました。

相手の女性は、自分の妊娠を伝え、
由香里さんに離婚を決意させようという魂胆だったのかもしれませんが、
そんな都合のいい話、あっていいはずがありません。
どうか、由香里さんがこれ以上傷つくことなく、話が収まるといいのですが……。

(2018.08.21)

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