結婚しても好きだった人がどうしても忘れられない夫。その時妻は…… 男と女のトラブル
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心ここにあらずの本当の理由

ある日の休日、弥生さんが育児に忙しくしている中、
ずっとスマホのゲームをしている清貴さんにイライラ。
「ちょっと!暇ならお風呂の掃除くらいしてきてよ!」と言ったときのこと……。
清貴さんはぼそぼそと「わかった」と返事をして、お風呂掃除へ行きました。
しかし、早々にリビングに戻って来たかと思うと突然
「もう、無理だ。離婚してほしい」
と言い始めたのです。
いきなりどういう事なのかと弥生さんが問うと、長い沈黙の後清貴さんから、
今まで抱えてきたというある秘密を打ち明けられました。
それは「ずっと好きな女性がいた。やっぱりその人の事しか愛せない。
その人は結婚していたけど、去年ご主人が他界し、
独り身になったと聞いてその人への想いが前より強くなってしまった。
弥生の思うような夫にもなれないし、この生活にも限界を感じている。
このまま一緒にいることは出来ない。すまない・・・」
と、ずっと心に思い続けている女性がいること、
自分との結婚生活に限界を感じていることを打ち明けられたのです。
その女性は清貴さんよりも10歳年上の会社の上司らしく、
入社当時からずっと想いを寄せていたとのこと。その女性に、自分の想いは打ち明けてはいないけど、
気持ちが抑えきれないから離婚してほしいとのことでした。

夫の本音を知って妻は……

弥生さんは混乱しましたが、
同時にそんな状況で自分と結婚した清貴さんに怒りを覚えました。
そして、「そんな勝手な理由で離婚はしないから」と伝えました。
それ以来、清貴さんは以前に増して家のことに関して非協力的に。
言われたことを渋々やっている様子は見ている弥生さんをさらにイライラさせました。
弥生さんは、会社で毎日顔を合わせているであろう、
その女性と清貴さんの関係が気になって仕方がありませんでした。
もしかしたら、もう2人は付き合っていて、
弥生さんの知らない間にどんどん関係を深めているかもしれない……。
そんなことばかりが頭をよぎり、
清貴さんが少しでも連絡なく帰りが遅くなると、必要以上に責めてしまい、
2人の関係性はどんどん悪化していきました。

そして清貴さんから記入済の離婚届を渡され、
「子どもの養育費はちゃんと払うから」と言われたとき、
不安は確信に変わり、(絶対に離婚しない。思い通りになんてさせない)と、強く決意。
弥生さんは浮気の証拠を取るために、探偵に浮気調査の依頼をしました。

調査の結果、清貴さんは会社帰りに一人で飲みに行っていることはありましたが、
その女性と会っている様子は確認できませんでした。
それどころか、その女性には、親密に交際していると思われる別の男性がいたのです。

弥生さんはその結果を見て、清貴さんのことはしばらく放置すると決めたそうです。
そして、離婚届は出さずに、このままの生活を続けていくと言っていました。
清貴さんは、まだこの事実を知りません。
事実を伝えたら長い片思いにピリオドを打ち、弥生さんとまた向き合うことが出来るのでしょうか・・・
その時弥生さんは、
心の中にほかの女性を想いながら結婚した夫を受け入れることが出来るのでしょうか・・・
夫婦の形は人それぞれです。
子ども達のことも考え、それぞれが幸せになる選択をしてほしいですね。

(2018.09.14)

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