経営に向かない夫の理不尽な態度

次々に勝手な施策を試しては失敗している庸介さんに
典子さんは「このままでは、会社が傾いてしまうからもう少しリスクを考えて行動してほしい、
もう、これ以上は勝手なことをしないで欲しい」とお願いをしました。
しかし、庸介さんは
「時代に取り残されていることに気が付いてないことのほうが問題だ」と、逆ギレ。
典子さんはこのままでは会社のためにはならないと、
本格的に仕事に復帰することにしました。
しかし、庸介さんは典子さんが会社に戻ってくることを執拗に反対。
典子さんの復帰後は、庸介さんは家でも会社でもほとんど口を利かなくなり、
口をひらけば文句を言うようになっていました。

そして、詰めの甘さはこんなところにも……

ある日、子どもがyoutubeを見ているときに「なんか変なメッセージが来た」と
典子さんのもとに家族共用のタブレットを持ってきました。

今までなかったそのメッセージアプリは、庸介さんのアカウントで登録されていて、
先日、庸介さんの携帯が壊れたときに同期したままになっていたようでした。
そして、そのメッセージの内容は子どもには見せたくないような女性とのやり取り……。
一緒に見ていた子どもから慌てて取り上げましたが、
取り乱した典子さんの様子やメッセージの内容を見ていた子どもたちは、
「パパ、彼女がいるんじゃない？」と不倫について完全に気が付いてしまったようでした。
それ以来、子どもたちは庸介さんの帰りを異様に気にするようになり、上の子は情緒不安定に。

浮気現場として使われていると思われる、事務所近くのアパートに
抜き打ちで何度か様子を見に行ってみましたが
そこに女性が出入りしているような様子はありませんでした。

別れるにしても別れないにしても不倫を辞めさせるための証拠が欲しい、と
典子さんは探偵に浮気調査を依頼することに。
調査の結果、庸介さんは社員の女性と不倫をしていることが発覚。
その女性と仕事帰りに定期的にご飯を食べたりホテルへ行ったりしていました。
しかもその女性は典子さんがかわいがり、商品開発の相談などもしていた女性……。
典子さんは（もしかしたら、庸介さんが突然仕事について口出しし始めたのも、
その女性からの入れ知恵かも）と、ピンときました。
典子さんはその報告書を見て、急に冷静になり気持ちが冷め、
この人たちはもう必要ないと感じたそうです。

典子さんは弁護士と一緒に、離婚と2人を解雇する手続きの準備を整えました。
そして2人に対して、一気に全てを通達したそうです。

庸介さんは家族はもちろん、仕事も失いました。
そして、庸介さんと彼女はそれぞれ慰謝料を請求されました。
庸介さんは、最初は彼女の家に転がり込んでいたそうですが、
すぐにうまくいかなくなり、別れたとか。
これからは大きな不倫の代償を背負いながら、
しっかりと反省していってほしいですね。

(2018.09.25)