モラハラ、DVに耐えてきた妻が、夫を見限る瞬間は? 男と女のトラブル
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出社しているはずの夫がいない理由

真理恵さんが事務所に行く予定がない日の朝、
貴彦さんはいつも通りの時間に家を出ていきました。
昼頃、真理恵さんが事務所に忘れ物をしたことを思い出したので取りに行ったところ、
貴彦さんの姿はありませんでした。
「社長は外出?」と聞くと、従業員は「あれ?今日はゴルフだって聞いてましたけど」と……。
朝、貴彦さんがゴルフの準備をしていた様子はなく、
ゴルフバックは玄関に置いてありました。(おかしい)と思いながらも、
「あ、そうだったっけ?」と、とぼけたふりをして事務所を後にしました。
そして、事務所を出て、貴彦さんに電話をすると、呼び出しはするもののすぐに留守番電話に。
(やっぱりおかしい)と思いながらも、それ以上電話をかけずに帰宅して
いつも通り夕食の支度をしていました。
すると夕方ごろ「どうした?忙しいのに」と貴彦さんから折り返しの電話が。
貴彦さんは、真理恵さんに話す隙を与えずに
「今日、仕事が終わったら、飲みに行くから夕飯はいらない」と言って電話は切れてしまいました。

どこで何を? そして真実が……

従業員や真理恵さんにも嘘をついて、いったいどこで何を……
次の日、どうしても気になった真理恵さんは、
朝、貴彦さんに「昨日の昼間、事務所にいませんでしたよね?」と聞いてみました。
すると、貴彦さんは「なんだ!人の行動を詮索しているのか?
こっちにはこっちの都合があるんだよ」と、とりつく島もなく仕事に出かけて行ってしまいました。

理由を聞いても本当のことを言ってくれるとは思えず、話もできない状況。
納得のいかない真理恵さんは、カードの明細やカーナビの履歴をチェックし始めました。
すると、カードの明細に明らかにおかしい内容を発見しました。
大阪出張と言っていた日に銀座のレストランで食事をした明細や、
旧友と練馬の居酒屋で飲むと聞いていた日付の
お台場のホテルのラウンジの明細などを発見したのです。
真理恵さんは直感的に浮気を確信しました。

真理恵さんは、多少のモラハラやDVならば我慢できると思ってきましたが、
浮気までされているとなると、心底自分がバカにされている気持ちになりました。
そして、離婚を視野に入れて探偵に浮気調査を依頼することに。

調査の結果、貴彦さんは海外国籍の若い女性と浮気をしていることが分かりました。
そして、手をつなぎながらホテルに入る様子など、しっかり証拠としてとることができました。
真理恵さんはそれを見て、「まさか、娘みたいなこんな若い子と……」と、
落胆した様子で言っていました。
そして「私がいなくなったら、仕事でも大打撃を受けるはず。離婚します」と、言い切りました。

真理恵さんがいなくなったら、貴彦さんの会社に宅建保持者はいなくなり、
貴彦さんにとって、大きな痛手となるはずです。
長年連れ添い、モラハラやDVもうまくやり過ごしてくれていた真理恵さんを、
大切にしてこなかった罰ですね。

(2018.11.14)

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