別居中なのに離婚に応じない妻。その裏に隠された狡い事実…… 男と女のトラブル
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円満離婚を申し立てたのに

慎太さんは、子ども達に不自由な思いをさせたくないと、多めに生活費を払い、
家のローンも今まで通りに支払っていました。
さらに自分の今の家の家賃ともなると、慎太さんの月々の負担はかなりの額になっていました。
子ども達から郁子さんがパートを始めたと聞いていた慎太さんは、
(そろそろこの状況を変えたい)と本気で思うように……。
郁子さんに円満離婚の条件を提示しました。

しかし郁子さんからは、「こんな条件では離婚できません」という返事。
何度条件を変えて円満離婚を申し出ても拒否され、話はまとまりませんでした。
そんな頃知人から、郁子さんが男性といるのを目撃したという話を小耳にはさみます……。
慎太さんは、今まで思いもしなかった、郁子さんの“不倫”について、考え始めるように。
言われてみれば、別居する少し前から服装やアクセサリー、下着にまで気を遣うようになっていたし、
脱毛サロンにも行きはじめていた事を思い出しました。

別居が都合がいい理由

(もしかしたら、離婚はせずに安定した生活をしながら、不倫相手と自由に会えるこの状況、
これこそが郁子が望んでいることなのか……?)と考えた慎太さんは、
今の状況から脱却するためにも、郁子さんの行動調査を探偵に依頼しました。

調査の結果、郁子さんは既婚者の男性と不倫をしていたことが分かりました。
しかもその相手は、上の子が小学校低学年の時に一緒に習い事をしていたお友達の父親で、
かなり昔から関係が続いていることが予測されました。
しかも、子どもたちが慎太さんの家に泊りに来ているときに、
その男性は、郁子さんに逢いに家に来ていたのです。
慎太さんは「不倫していた上に、家にまで連れ込んでいたなんて」と、
ショックを隠し切れない様子でした。
「子ども達と新しい家で3人で暮らしたい」と、弁護士に相談することを決意していました。

郁子さんは、この慎太さんの考えをまだ知りません。
離婚に応じずに、お金だけを慎太さんからもらい続け、自分は自由に不倫を楽しんでいた郁子さん……。
別居は郁子さんにとって理想の形だったのかもしれませんが、
それは子どものためにも夫婦のためにも間違った形です。
郁子さんは、無くして初めて大切なものに気が付くのかもしれませんね。

(2018.11.26)

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