夫のポケットからあるものを発見

ある日、香耶恵さんが茂さんが脱いだスーツを片づけていると、
ポケットから錠剤が落ちました。それは、病院で処方されたと思われるバイアグラでした。

香耶恵さんは、茂さんにそれを見せ、「これ、どうしたの？」と質問。
すると茂さんは「友達がふざけてくれたんだよ。捨てていいよ」と軽く流し、
それ以上の事を香耶恵さんが聞こうとすると「うるさいな！何か疑ってるのかよ！」と、
強い言葉で香耶恵さんを黙らせました。

香耶恵さんは、それ以上聞く事が出来ませんでしたが、
その日以外もポケットや鞄にバイアグラ数錠を発見しています。
その数が日によって増えたり、減ったりしている事に違和感を覚えました。
香耶恵さんは、浮気を疑い「やっぱりおかしいと思うんだけど……」と茂さんに話を聞きました。
すると、茂さんは
「お前は子どもが欲しかっただけだろ。子どもができて、俺のことを放置していたお前が
全部悪いんだから、余計なことを言う前に態度を改めたらどうなんだよ！」と、
ひどく香耶恵さんを責め立てました。

夫が浮気をしたのは妻の責任！？

香耶恵さんは、自分を責めて悩みましたが、
茂さんの
「俺の気が済むまで別居する事に決めた。住む場所は教えないから、何かあったら携帯に連絡しろ」
と言って茂さんは出て行きました。（そんな自分勝手な事ばかり、許されるはずがない）と、
悲しみが怒りに変わりました。
そして、香耶恵さんは弁護士に今の状況と、離婚も視野に入れている事を相談しに行きました。
弁護士の先生から、夫が何処に住んでいるのか、不貞行為の有無を調べ、
証拠を取った方が良いとアドバイスをもらい、探偵に茂さんの行動調査を依頼する事に。

調査の結果、茂さんは自宅近くの女性の家に転がり込んで暮らしている事が分かりました。
その女性と茂さんは同じフットサルチームに入っていて、2人はそこで知り合ったようでした。

香耶恵さんは、弁護士の先生と相談して、まずは両親にこの事実を報告。
両親からの後押しもあり、茂さんと不倫相手に慰謝料を請求し、
養育費の取り決め等、徹底的に戦う事にしました。
当初、不倫相手は不倫を認めず誤魔化していましたが、
認めなければ裁判になるとわかった瞬間、不倫の事実を認め
「親には知られたくないので、裁判だけは止めて下さい」と、謝罪してきました。
一方、茂さんも最初は強気な態度でいましたが、
不倫相手に振られ、親からは「そんな理由で実家に戻るなんて許さない」と言われて行き場がなくなり、
「俺が悪かった」と手のひらを返したように態度を一変、家に戻って来ました。

茂さんの両親から「どうか離婚はしないで欲しい」と懇願され、
香耶恵さんは離婚する意志は変わっていないのですが、
表面上では収まったようにしているそうです。
どのタイミングで離婚をするのかをよく考えて、
子どもが不自由な思いをしないよう、準備を進めていきたいと言っていました。

茂さんは、いつか香耶恵さんに捨てられてしまわぬよう、これから気持ちを入れ替えて、
家族を大切にし、香耶恵さんの気持ちが変わってくれたらいいですね。

(2019.02.04)