子煩悩だった夫が、ある日突然豹変。 母が子どもを守る為に必要なものはなに? 男と女のトラブル
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パパが大好きな子ども

週の半分以上が残業になり、克己さんは家に帰って来ても
疲れ切ってソファーで寝てしまう事が増えました。
友華さんは子どもと接する時間が無くなってしまっている克己さんを気にして、
寝る前や朝ご飯の時などに、なるべく克己さんと子どもを会わせる努力をしていました。
ある夜、友華さんが子どもを寝かしつけている最中に克己さんが帰ってきました。
子ども達がまだ寝る様子もなかったので、
友華さんは「パパにおやすみなさいって言ってくれば?」と言い、
子ども達を克己さんのいるリビングに行かせました。

友華さんが布団で子ども達が戻ってくるのを待っていると、
なんと2人の子どもの泣き声が聞こえてきたのです。
友華さんがビックリしてリビングに行くと、克己さんが怖い顔をして子ども達を見ていました。
そして友華さんに向かって「なんでこんな時間に子どもが起きてるんだよ!」と怒鳴ったのです。
そのまま、克己さんは「コンビニへ行ってくる」と、車に乗って家を出て行ってしまいました。

子ども達に話を聞くと、ソファーの後ろから克己さんに飛び乗ったら、怒られたと……。
子ども達に悪気が有る訳はなく、ただパパを驚かせたかっただけ……。
友華さんが、2人をなだめ、「パパは疲れてたんだよ」と諭していると、
子ども達の口から「パパに頭をぶたれた」と言う言葉を聞いたのです。
今まで、どんなことがあっても子どもに手を挙げる事はもちろん、
声を荒げた事すらなかった克己さんがどうして……。
友華さんは不安になり、(仕事のストレスが酷いのかもしれない)と考えながら、
その日は子ども達のそばで一晩を過ごしました。

克己さんはその日以降、子ども達との関わりを避けるようになりました。
子ども達が「パパー」と傍に行くと、「ちょっと!友華!」と友華さんを呼び、
「子ども達をあっちへ連れて行け!」と言うようになったのです。
この事で友華さんと克己さんは口論をすることが増えました。
まるで人が変わってしまった克己さんに「ちょっとおかしいよ!どうしたの?」と
何度も理由を聞きましたが、克己さんは「俺は何も変わってない」の一点張り。
そしてとある日、克己さんは「家族に愛情が無くなった」と離婚届けを持ってきたのです。

今後の事を決める為にも

友華さんはショックで数日間寝込んでしまいましたが、
(何かがおかしい、克己さんは浮気をしているのでは?)と思い、克己さんの持ち物などをチェックするように
なりました。
友華さんは浮気について調べていくうちに、「離婚をしないためにも浮気の証拠が必要」ということを知り、
探偵に浮気調査を依頼することにしました。

調査の結果、克己さんは会社の部下と不倫をしている事が判明しました。
その証拠である報告書を目の当たりにした友華さんは、
「この女のせいで、子ども達は嫌な思いをしていたんですね」と怒りをあらわにしていました。
そして、「これを見て決めました。子ども達の事は私が守ります」と。
両方に慰謝料を請求し、養育費も十分に貰えるように弁護士と相談して離婚する決意をしたそうです。

浮気の証拠があれば、どんな言い訳も通用しません。言い逃れは出来ないのです。
友華さんは証拠という強い武器をもって、徹底的に克己さんに立ち向かって欲しいですね。

(2019.03.06)

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