モラハラ夫とうまく関わっていればいい?
一美さんは、義伸さんとの結婚生活に疲れていましたが、
義伸さんは仕事の帰りが遅いため、「帰宅してからの時間だけ、うまく関わっていけばいい」と考えるように。
義伸さんが帰って来ると、子どもたちに「勉強してきなさい」と部屋に向かわせ、
一美さん自身は「なにか言われないように」と気を付けながら生活を送るようになっていました。
義伸さんの態度は相変わらずでしたが、「子どもたちには矛先が向かないように」と、
それだけを第一に考えて行動していました。
ある日、帰宅した義伸さんからいつものようにカバンやジャケットを一美さんが受け取ると、
「いつもと違うニオイ」がすることに気が付きました。
「あれ?」と、一美さんは思いましたが、余計なことを言ってまた面倒なことになるのは嫌だと思い、
その日はそのことには触れず、いつも通りにふるまいました。
しかし、その日以降、週に何度かいつもと違うニオイをさせて帰って来るようになったのです。
一美さんは、(どこかで浮気をしてきているのではないか)と疑うようになり、
ある日思い切って「いつも、どちらに寄って来てるんですか?」と義伸さんに聞いてみました。
すると義伸さんは一瞬「ハッ」としたような顔をしましたが、すぐに無表情になり
「なんだよ、嫌味な女だな。風俗だよ」と答えたのです。
風俗は浮気ではない?
一美さんが言葉を失っていると「お前が女として手を抜いてるからだ」「本番はないから浮気ではない」
「誰のおかげで生活できてると思ってるんだ」「お前に俺を責める資格はない」と、
まるで風俗に行っていることが「当たり前」で「悪いことではない」ように言ってきたのです。
一美さんは、ショックで数日間悩みましたが、義伸さんが本当に風俗に行っているのかを確認するために、
スマホのGPSで義伸さんの行動をチェックすることに。
すると義伸さんは「人妻専門」の風俗店に通っていることが分かりました。
そして同じ店にいつも通っていることから、そこにお気に入りの女の子がいるのではないか……とも考えました。
一美さんは、無料の弁護士相談に行き慰謝料を取って離婚したいと伝えました。
しかし、モラハラや風俗通いのはっきりとした理由があるのに
「夫に否定されたら弱い」と言われてしまったのです。
その日から一美さんは、「離婚」をするための準備を始めました。
開き直った夫の風俗通いについての言葉やモラハラ発言をICレコーダーで録音。
そして、風俗通いを証明するために探偵に義伸さんの行動調査を依頼しました。
調査の結果、驚くことが分かりました。
義伸さんはカードローン専用のATMを利用してお金をおろし、風俗店に通っていたのです。
全ての準備を整えて一美さんは、義伸さんに離婚の申し立てをするそうです。
モラハラ、風俗通い、借金……一美さんが受けた精神的苦痛は計り知れません。
証拠がそろえば、どんなに口がうまくても言い逃れることは不可能です。
これからは子ども達と、平和でストレスのない生活を送ってほしいですね。
(2019.04.04)