すべてを失うかもしれない!? 若い「祖母」が息子と孫を救った、その方法とは? 男と女のトラブル
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徐々に夜遊びが増えるようになり

日々成長する誠哉君を温子さんは自分の子どものように可愛がり、
誠哉君も祖母である温子さんのことを「あっちゃん」と呼び、
今では、温子さんと誠哉君の2人で出かけることが日常に。
それと同時に道乃さんの外出が増えていきました。
以前の道乃さんは夜遅くなっても、温子さんに預けていた誠哉君を迎えに行ってましたが、
そのお迎えを仕事帰りの忠人さんに任せるようになり、
徐々にそれが当たり前のようになっていました。

そして、この変化は家庭内でも起きていたのです。
道乃さんは数か月前から忠人さんに対して、何もしなくなりました。
子どもに関する連絡はしていましたが、家事は最低限のことしかやらず、
忠人さんが帰ってきても「おかえりなさい」を言わずにソファに座ったままテレビを見ているか、
スマホをいじり、まるで忠人さんを空気のように扱い始めたのです。
忠人さんは、何度か話しかけましたが、道乃さんは無視をし続け、
どうしたらいいか分からず、自分のことは全て自分でやるようになっていました。

突然の離婚話

温子さんが忠人さんから「離婚することになると思う」と打ち明けられたのは2週間前のことでした。
話を聞くと、道乃さんは忠人さんのことをもう愛していないと言い、
自分のことを大切にしてくれる人と一緒に居たいと……。
忠人さんは「今後、この状態であと何十年も一緒にいることを考えたら、
まだ誠哉が小さいうちに離婚をした方がいいのかもしれない」と、離婚を受け入れるようでした。
さらに、「準備が整ったら、道乃はいったん誠哉を連れて実家に帰る」と言うのです。
温子さんはそれを聞いて「え?誠哉と出ていくの?」と慌てました。
道乃さんの身勝手な言い分にも腹を立てていましたが、それ以上に「誠哉が連れていかれてしまう」
ということに大きな衝撃を受けたのです。

すぐに温子さんは道乃さんを呼び出して話を聞くことにしました。
すると、道乃さんは「ごめんなさい。でも、もう忠人さんとは一緒にやっていけません。
実は、こんな私と誠哉のことを面倒見たいと言ってくれている人がいるんです」と
平然と言ってのけたのです。
温子さんが「それは浮気ではないか」と問い詰めても、
道乃さんは「何もないので浮気ではありません!」と強気な態度。
そして、本当に誠哉君を連れて道乃さんは家を出て行ってしまったのです。

温子さんは「誠哉は大丈夫なの? 道乃さんは本当に浮気じゃないの?」と、忠人さんに聞きましたが、
忠人さんは「相手はパパ活で知り合った人らしいよ。もう、こうなったら無理だと思う」と、
全てを受け入れようとしていました。

温子さんは「そんなバカな話があるわけない! 騙されているんじゃない?」と
何度も忠人さんに言いましたが、忠人さんは「じゃあ、どうすればいいの? もう、どうにもならないよ…」と。
温子さんは、「このままでいいわけが無い」と探偵に道乃さんの浮気調査をすることを提案し、
忠人さんはそれを受け入れました。

調査の結果、道乃さんとその男性との不貞・不倫の証拠をとることができました。
しかも、その男性には家庭があり、現在奥さんは妊娠中、いたって円満だということも分かりました。
道乃さんはその男性が「独身」だと思っていたようでしたが、
結果的にその相手が、道乃さんと誠哉くんの面倒をみるなんて、あり得ないことだったのです。

温子さんはすぐに道乃さんと道乃さんの両親を呼び出し、その報告書を見せて真実を伝えました。
道乃さんは混乱している様子で、「こんなのでっち上げよ!」と言っていましたが、
道乃さんの両親は泣いて忠人さんに謝っていました。

これから、忠人さんと温子さんは今後どうするかを話し合うそうです。
忠人さんは「もう無理」と言っていたので、再構築という選択肢は無いでしょう。
しかし、離婚をするにしても、この証拠があれば、誠哉君との面会頻度や慰謝料、
親権も手に入るかもしれません。
「孫と息子のために、泣き寝入りしたまま離婚はさせない」と決めて動いた温子さんのおかげですね。

(2019.04.23)

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