お互い訳アリの2人が選んだ事実婚。その結果、思わぬ事態を招くことに 男と女のトラブル
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交際後は急展開

この運命的な出会いに奈央さんは多少心が躍っていました。
しかし、今の自分の立場を考えると
「恋なんてしてる場合じゃない。今は子どもたちを立派に育てることを考えないと」と、
それからしばらくは会うこともなく、メッセージのやり取りだけを続けていました。
しかしメッセージのやり取りだけでも奈央さんは、どんどん陽大さんに惹かれていき、
陽大さんも自分の事を大切に考えてくれていると感じていました。

ある日、子どもたちが全員いない休日に、奈央さんと陽大さんはランチを食べに行きました。
そこで、陽大さんは奈央さんに交際を申し込み、奈央さんもそれを承諾したのです。
そして、交際が始まりすぐ将来の話に。
今はお互いの事情があるので、結婚はしないほうがいいと言う話になり、
事実婚状態で一緒に暮らし、将来子どもたちが自立したら、
どこか別の場所に家を買い、結婚する約束をしたのです。

子どもたちも陽大さんに良くなつき、
奈央さんは金銭面でも精神面でも陽大さんに助けられながら、新しい生活がスタートしました。
2人は将来のために貯金をしながら、つつましく幸せに暮らしていたのです。

しかし、陽大さんが転職をしてから、休日が合わなくなり、
奈央さんと陽大さんは一緒にいる時間が減りました。
そして、休日出勤も増え、ほぼ顔を合わせる事のない生活が3カ月程続いたある日、
「この生活のままだと一緒に暮らしている意味がないから、一度別々に暮らしたい」と、
陽大さんが言ってきたのです。
奈央さんは拒否をしましたが、陽大さんはそれを聞き入れず
「貯金もあるし、すぐ部屋を借りる」と言い始めたのです。
奈央さんは「それは2人の将来のための貯金でしょ?」と言いましたが、
「今まで助けてきたでしょ? それに対する貯金じゃないの? 
そもそも、俺の銀行にあるお金だし、将来のために俺が使うのは問題ないでしょ?」
と言ってきたのです。

2人の貯金のはずが……認識の違い?

そして陽大さんは家を出て行きました。
奈央さんは「せめて、今まで貯金として渡したお金、私の分だけでも返してほしい」と
言いましたが、毎月手渡しで渡していたお金のやりとりを証明するものもなく、
10万円だけを渡されて、「これでどうにかしてよ」と……。

奈央さんは心底怒りを覚え、(こんなことがあっていいわけがない!絶対女がいるはずだ)と、
探偵に陽大さんの浮気調査を依頼することにしました。

調査の結果、陽大さんは案の定、新しい女性と恋人状態になっていました。
その報告書を見て、奈央さんは
「悔しいです。慰謝料と私が渡したお金の分の請求が事実婚でどこまでできるか、
弁護士に相談します」と言っていました。

事実婚だからと言って、簡単に奈央さんを捨てた陽大さんは人として最低です。
戸籍上の夫婦でなくても事実婚として一緒に暮らし始めてから、
2人で貯めた貯金の財産分与や、慰謝料請求について
弁護士によく相談をして、出来る限りの事をして欲しいですね。

(2019.09.02)

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