婚約者に多額の借金があったら？

長い付き合いの中で、一度だけ別れようかと思った理由は進さんが隠していた借金。
借金の理由は「生活費と学費」と言い、借金を借金で返していた時期もあったそうで、
悦子さんはそれを知って100万円以上も返済に協力したそうです。

婚約中なので、それが原因で結婚が先送りになるのも嫌だという思いと、
なにより息子の学費までも借金では・・・という思いが大きくあったそうです。

そして、進さんは借金はもうしないと約束してくれたと言います。

その後、しばらくは何事もなく過ごしてきましたが、
先日進さんが、悦子さんに
「息子が大学に進学するための資金がないから50万円貸してほしい」と、
お金の相談をしてきたそうです。

前回、借金を返済した時に、
「これからは節約して、急な出費にも困らないように貯金していく。」
と約束していたのに、
どうして「必ず必要になる」とわかっていたお金が用意できないのか、
悦子さんは進さんを責めたと言います。

口論は仕向けられたもの？

そして、そのまま口論に・・・。
お金の話なので、ちゃんとしようという悦子さんに対して、
「そんなに気に入らないなら、別れればいい」と執拗に言う進さん。
結局悦子さんは、売り言葉に買い言葉で「なら、別れる」と言わされた形になってしまったとか。

お金のことをきちんとしてから、結婚に向かっていきたいと思っていた悦子さん。
次の日、もう一度話そうとラインをしましたが、そのラインはずっと未読。
職場で会っても無視の状態。
しかも、進さんは周囲に「悦子さんにフラれた」と報告しており、
話し合いができるような状況にはなりませんでした。

10年も付き合い、100万円以上の借金を肩代わりし、
結婚まであともう少しというところで、急に別れることになってしまった状況に
悦子さんはひどく落ち込んだと言います。

そして、食事も喉を通らない日々を過ごしていた悦子さんは、
職場の同僚からある信じられないことを聞かされたそう。
「進さんが女性といるのを見た。3か月前にも同じ女性と歩いているのを見た」
と言うのです。

悦子さんは、別れを誘導させられたようだったことや、
口論のあと一度も話をしないままお別れになったことなどを考え、
もしかしたら、あの時すでに新しい女性がいたのでは？と思ったと言います。
もしかして、お金のために付き合っていたのかもしれないと、
ネガティブな考えばかりが頭をよぎったそうです。
お金を払うだけ払わせ、結婚を待つだけ待たせた進さんが
もしも浮気をしていたのなら、どうしても許せない・・・。

悦子さんは真実を知るために、探偵に進さんの行動調査を依頼しました。

浮気はしていなかったけれど・・・

結果、今現在進さんに彼女はいないようでしたが、
定期的に会っている女性がいることが判明しました。
進さんがその女性に好意を寄せていることも分かり、
悦子さんと別れた理由にその女性が関係していることは明らかでした。
悦子さんは「浮気ではなく、心変わりだったのなら早く別れてくれてよかった。
もう借金のこともいいです」と、言っていました。

浮気とまでは言えませんが、「好きな人ができたから別れた」というのが本音かもしれません。
ただ、10年の交際期間と、長く待った結婚まであともう少しとなったときの別れは、
あまりにも辛いものだと思います。長年寄り添い、借金も一緒に返し、
自分の子供をわが子のように可愛がってくれていた悦子さんに、
誠実とは決して言えない別れ方をした進さん。
せめて、最後くらいはきちんとけじめをつけてほしかったですね。

(2018.01.19)