浮気？本気？

そのデジカメに映っていたものは、俊二さんの学生時代からの男友達で、
今のゴルフ仲間の1人との写真でした。
仲良く2人で写っているものからキスをしている写真、
中には目を覆いたくなるような裸の2人の写真まで……。
そして、その写真は最近のものもあり、
3年前の温泉旅行では25周年記念♡とケーキに書かれているものもありました。

真奈美さんは、信じられない気持ちですべての写真と携帯電話をチェック……。
俊二さんがその友人と「恋人同士の関係」であることは明らかで、
しかも、2人のやり取りを見る限りでは、
真奈美さんと知り合う前から付き合っているようでした……。

真奈美さんは一瞬目の前が真っ白になりました。
悲しみと怒り、信じたくない気持ちと受け入れるべきなのかという気持ちが入り混じり、
どうしていいのかわからなくなり、
その夜、デジカメを見たことは言わずに、
俊二さんにふざけて「もしかして、男性が好き？」と聞いてみました。
すると、「バカなことを言うな」と一掃され、
それ以上は取り付く島もありませんでした。

疑惑が確信に変わるとき

真奈美さんは「浮気ではなく、本気が続いていたのだ」と感じました。
「同性愛をカモフラージュするために自分も子どもも利用された」
という思いが心を覆いました。
数日間悩み続けましたが、念のためデジカメと携帯のデータを証拠としてコピーすることに。
しかしもう一度クローゼットを見てみると、真奈美さんが見たデジカメのSDカードは抜かれており、
携帯電話もなくなっていました。

「確かに見たのに、証拠がなくなってしまった……。」
しかし、見た記憶がなくなるわけもなく
半年が過ぎても、「はっきりさせたい」という思いは消えず、
探偵に俊二さんの行動調査を依頼することに。

俊二さんがその男性と会っている日は大体わかっていたので、
その日を狙って調査しました。
何回かにわたり調査をしたところ、
車の中で2人きりになったときにキスをしている姿が確認されました。
こうして調査の結果、2人が「友達」ではないことが明らかになりました。

真奈美さんは今はまだ、頭の中の整理ができない。今後どうするかはこれからゆっくり考えたいと言っていました。
夫としても子どもの父としても問題ない俊二さんを、
どこまで受け入れられるかは自分自身の問題なのかもしれない……とも。
人として、子どもの親として、ベストな未来の選択が出来るといいですね。

(2018.07.26)