次に出会った好条件の男性
その男性は次男なので、将来的に両親の面倒は見なくてもいいとのこと。
経歴や今の仕事もしっかりとしている、好条件の男性でした。
しかし、朋美さんには一つ気になる点がありました。
それは夜に連絡をしても返事が遅い日や、
ある一定の時間帯だけ連絡が取れないことがあったのです。
(もしかして他に女性がいるのかもしれない)不安になった朋美さんは
孝美さんに正直にそれを報告。
再び、結婚前調査を探偵に依頼しました。
調査の結果、男性は朋美さん以外に親しそうな女性はいませんでしたが、
地下アイドルの熱烈なファンだということが分かりました。
そして返信が遅い日は、ライブや握手会に参加していたということも分かりました。
その調査報告書を見て孝美さんは、
「こんな趣味を持っている男性に朋美を幸せにできるはずがない」と、
根拠もなく拒絶。
結果、朋美さんはその男性と連絡を取り合うことを辞めたそうです。
何のための結婚前調査?
孝美さんと朋美さんが求めるような男性とは、なかなか出会うことはできませんでしたが、
朋美さんは婚活を辞めることはしませんでした。
そしてまた、朋美さんが(いいかも)と思う人に出会いました。
その男性は、今までの誰よりも誠実で、信頼が出来そうな男性でした。
今までの男性に比べると収入面や、経歴の部分に見劣りはありましたが、
一緒にいて楽しくて安心できるその男性と、
朋美さんは今までの男性とは違って迷う気持ちはなく、この人とお付き合いがしたいと思いました。
そしてその気持ちを正直に孝美さんに相談しました。
すると、孝美さんは「今までのこともあるから、今回も結婚前調査をしたほうがいい」と、
朋美さんを説得。再び探偵に結婚前調査を依頼しました。
調査の結果、その男性の経歴や収入に嘘はありませんでしたが、
男性の姉に離婚経験があることが発覚しました。
今は、再婚をして子どもも生まれ幸せに暮らしているようで、
朋美さんは「そこは問題ない」と孝美さんに言いましたが、
孝美さんは「なにか問題がある人に違いない。
意地悪をされたり、相続でもめたり、後々問題が起きるかもしれない」と、お付き合いを猛反対。
朋美さんは、「そんなことないと思う」と孝美さんを説得しましたが、
「結婚は家と家の問題」と孝美さんは反対し続け、
朋美さんが彼と会うことを許さなかった結果、
その男性とおつきあいをする話はなくなってしまいました……。
朋美さんは、
「今回の人の何が問題だったのかは自分でも良く分からないけれど、
結婚は家と家の問題だから……と母が言うので・・・」
と言っていました。
娘にいい人と結婚してほしいと思う気持ちは分かりますが、
一番大切なのは本人同士の気持ちの部分でもありますよね。
朋美さんがせっかく見つけた「一緒にいて安心できる、誠実な男性」との縁談を
猛反対してなくしてしまった孝美さん……
本当に娘の幸せを望むなら、
相手の悪いところばかりではなく
良いところをもう少し見られるようになれるといいのかもしれません。
そして朋美さんは、自分の気持ちにもっと正直になって幸せをつかめるといいですね。
(2018.08.06)