結婚を目的に交際を始めた2人……相手の隠された目的を知っても結婚すべき? その他のトラブル
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こんにちは。らむねです。
最近では、結婚相談所などを利用して「結婚を前提に相手に会う」という人が増えました。
そのため、出会いから結婚までの期間が短く、
その交際期間は、「結婚へ向けての準備」という人もいるようです。
結婚は一生の問題です。結婚した瞬間からそのパートナーとの長い生活が始まります。
今回はそんな、大事な結婚を一瞬で決めた婚約者同士のお話です。

結婚を目的に交際を始めた2人……相手の隠された目的を知っても結婚すべき?

松永栞さんは、看護師として働く34歳。
仕事ではそれなりのポジションに付いて、金銭的にも余裕のある自立した女性です。
栞さんは彼氏が欲しくないわけではありませんでしたが、
友人といたほうが気楽だと言う理由で、
ここ5年程、彼氏は作らずに過ごしてきました。

栞さんは、両親や周りの友人から「結婚」について聞かれることが何よりも「面倒くさい」と感じ、
結婚については(しても、しなくても、どっちでもいいじゃない)と思っていました。

30歳を過ぎ、あまりにも周りが「結婚」について聞いてくるので、
「まあ、そのうちに」と、はぐらかしていた栞さんですが、
(こんなに、結婚についてうるさく言われるなら、自分の条件に合った人と
手っ取り早く結婚してしまおう)と、結婚相談所に入会しました。

理解のある相手との出会い

栞さんは結婚相手の条件の一つに「年上の方」と設定してありました。
それは、「自分より年上の人は、気持ち的にも余裕のある人だろう」と考え、
お互いを尊重しながら結婚生活が送れると思っていたからでした。
そして、栞さんは何人かの人とお見合いをした中で、須賀日向さん(40歳)と意気投合、
結婚を前提に交際がスタートしました。

日向さんも、栞さんと同様これまで仕事一筋で、一生独身でもいいと思っていましたが、
ここ1年で急に「結婚したい」と思うようになったとのことでした。
お互い「早く結婚したい」という意志の2人は何かと話が合い、
交際3か月の頃には、入籍するためにお互いの両親へ挨拶する日取りを決め、
一緒に住む家を探し始めるなど「スピード婚」に向けて動いていました。

結婚相談所で会った「条件のいい彼」は、本当に条件のいい彼なのか?

スピード婚へ向けて

栞さんの両親は、日向さんに会いとても喜びました。
大きな会社に勤め、離婚歴もない日向さんを栞さんの両親はすぐに気に入り、
結婚についても賛成してくれていました。
一方、栞さんが日向さんの両親と顔合わせ当日、お父さんが突然来られなくなったとのことで、
日向さんのお母さんと3人での会食となりました。

栞さんが日向さんのお父さんに会えないまま、話はどんどんと進み、
両家の顔合わせの日を迎えました。
ところが、顔合わせの当日の朝、お父さんがインフルエンザにかかってしまったと日向さんから連絡があり、
両家の顔合わせにはお母さんのみが出席。
日向さんのお母さんは、大人しく感じの良い人でしたが、その分自分から
何かを話すタイプではなく、ほぼ日向さんが話を進める感じでした。

顔合わせは無事に終わり、栞さんの両親は日向さんに
「お父様、早く良くなるといいですね」と気遣う言葉をかけ、
その日はそのまま解散となりました。
栞さんは、日向さんのスマートな振る舞いと優しい母さんに関しては
なにも不安はありませんでしたが、一つだけ「お父さんと会えていない」ことが
気になっていました。
その後、彼の家の前まで行ったことがあり、お会いできるかなと思いましたが、
「ちょうど、出かけちゃったみたい」と、日向さんに言われ、その時も会うことが出来ず、
(もしかしたら日向さんは、お父様と仲良くないのかな?)と栞さんは気になっていました。

お父さんと会えない理由が明らかに

顔合わせからしばらくたったある日、栞さんの両親から栞さんに「お父さんは良くなったのかしら?」と、
日向さんのお父さんを気遣う連絡がきました。
栞さんが「たぶん、大丈夫だと思うけど……」と、お父さんと会えていないことを話すと、
栞さんの両親は「え?そうなの?」と困惑した様子でした。

栞さんの両親は、「お父さんに会えないなんて、もしかしたら、何か理由があるんじゃないの?」と、
栞さんに確認するように言ってきました。
最初は「そんなわけないよ・・・」と言っていた栞さんも、
両親の「入籍の前にきちんと知っておく必要がある」という説得に負け、
探偵に結婚前調査を依頼することにしました。

調査の結果、日向さんの仕事ぶりや家の評判などには何も問題はありませんでしたが、
気になっていた父親は「去年脳梗塞で倒れ、要介護4で介護施設で生活中。さらに母親にも持病がある」
ということが分かりました。

お父さんが倒れた時期がまさに日向さんが「結婚を考え始めた」と話した時期と一致していて、
栞さんの両親は、
「嘘をついていたということは、栞をだまして介護させようとしていたんじゃないの?」
と、怒りだす始末に……。

栞さんは、日向さんに本当のことを聞こうと思いましたが、
(今更、真実を追求したところで、もうやり直せない)と判断。
入籍を直前に控えていましたが、嘘をつかれていたことを理由に婚約を破棄することを伝えました。

社会における「介護」は、大きな課題です。
しかし、「介護が必要な親が居る」ことを隠し、結婚しようとしたことは
言語道断、あり得ないことです。
交際期間が短く相手の事が分からなかったり、気になることがあったときは、
結婚前に「相手のことを知る手段」をしっかり持ち、確認することが大切ですね。

(2019.09.30)

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