こんにちは。らむねです。
婚活の目標はもちろん結婚ですが、人生で考えると結婚は新しいスタート地点です。今後の人生を共に歩むパートナーを決めるときに、あなたが重視することはなんですか?
相手のことを「知っているつもりだった」では後の祭りかもしれない、そんな婚活にまつわる男性のお話です。
高スペックな男性とシングルマザーが婚活で出会ってスピード婚……そしてその後
橘慶さん(50歳)は、女性とのいいご縁になかなか恵まれず、気が付けば50歳目前になっていました。
仕事の仲間や交友関係にはいつでも遊べる友人が数名いて、平日は外食、週末はゴルフと楽しい日々を過ごしていました。
しかし、去年の夏頃に突然「結婚する!」と仲間に宣言。大手結婚相談所に入会して本気の婚活をスタートしました。
大手企業で長年勤め、年収も平均以上、住んでいる都心の低層階マンションのローンも繰り上げ返済している「高スペック」の慶さんはすぐに複数の女性とデートをすることになり、その中でも比較的若かった優香さん(33歳)と意気投合しました。
慶さんは、夫婦2人で生活するよりも子どもがいたほうがいいと考えていましたが、今から妊活、場合によっては不妊治療をしたくはないとも思っていました。
なので「子どもはもう望まない」と言っているシングルマザーの優香さんは、慶さんの望む条件的にも一致していました。
優香さんは、慶さんが住んでいる都心から電車で2時間程度離れた地方都市に住んでいたために会うのはいつも都内でした。
慶さんが「そっちにいくよ?」と言っても
「こっちには何もないから」と言い、
優香さんは嫌な顔一つせずに慶さんの近所まで来てくれていたのです。
慶さんは、そんな優香さんの交通費とホテル代、一緒にした食事代を全て支払い、できる限り優香さんに負担のないようにしていました。
優香さんは、慶さんに「そんなにしてくれなくてもいいのに」と、どこまでも謙虚な態度……。明るくよく笑い、お金に関してうるさく聞いてこない優香さんを「妻」にしたいと、慶さんがプロポーズをしたのは、出会って4か月目に入る頃でした。
優香さんは「こんな私で良ければ」と、その場でOKをしてくれました。
そして「子どもの学校の手続きもあるから」と、学年が変わるタイミングまでは別居婚になることをお互い納得した上で、婚姻届けを出しました。
聞いていた状況と違った妻の姿
慶さんが、優香さんに不信な気持ちを持ったのは入籍をした直後のことでした。優香さんを扶養家族にするため社会保険の手続きをしたときに、優香さんは無職で生活保護を受けていたことが分かったのです。
優香さんからはずっと、パートをしながら子どもを育てていると聞かされていて、生活保護をうけていることは一切聞かされていませんでした。
慶さんはとっさに優香さんに確認しようかと思いましたが、
(もしかしたら他にも嘘をついていることがあるのではないか?)
と、ここで問い詰めても真実は分からないかもしれないと考えました。
慶さんは、しばらくは何事もなかったかのように優香さんに接していました。いつも通り夕方には「パートはどう?」とメッセージを送り、優香さんからも「ただいま」と返信が来ていました。
優香さんは、母子家庭が優先で入れる公営住宅に住んでいて、慶さんに住所も教えてくれていました。しかしその家に慶さんが行ったことはなく、実際の暮らしぶりも知りませんでした。
優香さんがどうして生活保護のことを秘密にしていたのか……無職のはずなのにどうしてパートをしていると慶さんに嘘をついているのか……。
どんなに考えても意味が分からず不信感は募るばかり。悩んだ結果、慶さんは探偵に優香さんの暮らしぶりを調査してもらうことにしました。
調査の結果、優香さんは日中ある場所へ出かけていました。帰宅時間などを考えると優香さんが「パート先」と呼んでいるのは“その場所”である可能性が高く、
そして“その場所”とは「風俗店」でした。
優香さんは、日中風俗店で働いて収入を得ていたのでした。
慶さんは「生活が厳しいのは仕方がないことだけど、そんな嘘をついたまま結婚の話を進めるなんて……」と肩を落としていました。
慶さんは、もう優香さんのことを信用し続けることは難しいと言っていました。何よりまじめに会社員として長年働き、税金を納めてきた慶さんは優香さんが「生活保護の不正受給」をしていたことにも憤りを感じたそうです。
お互いにいい相手と出会えたと思っていたのに、優香さんが自分のしている事を隠すためについてきた嘘によって、全てが崩れてしまう結果となってしまいました。
生活の厳しさからの選択だったのかもしれませんが、隠し事をしながら結婚し、嘘を重ねていたことは問題です。優香さんはこれを機にしっかりと前を向いて正しい道を歩いて行けるといいですね。
(2020.04.20)