娘が不登校になってしまった時は、どう対応するのが正解? 家族のトラブル
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学校にいる、心強い味方の友達は・・・

咲奈さんは、学校に戻っても大丈夫だという自信がありました。
それは学校に通っていた頃の友達と、最近よくやり取りをしていたからでした。
その友達は小学校の時に同じ書道教室に通っていた男の子で、
クラスの中でも人気者だったと言います。
「自分が学校に行くことを待ってくれている友達がいる。
自分の味方をしてくれる友達がいる」
咲奈さんは嬉しそうに話していました。

そして、夏休み明け、咲奈さんは学校に復帰しました。
連絡を取っていた彼が何かとサポートをしてくれると言っていたので、
復帰後は順調に学校生活が送れると思っていましたが、
実際はそうではありませんでした。

学校では男子と女子の仲は良くなく、その彼と一緒にいる咲奈さんに
女子の友達はできなかったのです。
そして、その彼は咲奈さんにすぐに交際を申し込んできました。

咲奈さんはその彼と一緒にいるしかない中で、やんわりと交際を断り続けました。
すると最初は優しかったその彼の態度は、
だんだん脅迫めいたものに変わってきたと言います。
「学校でまたいじめられたくなければ〇〇をしろ」
などと行動を強要されたり、飲み物などをおごらされたりするように。

学校に通い続ける本当の理由

真実を知った妙子さんは、
咲奈さんに「またフリースクールに行ってもいいんだよ」と促しましたが、
咲奈さんは学校に通うことをやめませんでした。
そして、日に日に何も話さなく、ふさぎ込んでいってしまったそうです。

咲奈さんに何が起きているのかが全く分からない妙子さんは、
咲奈さんの普段の状況を知りたいと悩んだ末に、探偵に行動調査を依頼しました。

通学途中や課外授業などのタイミングを見て咲奈さんの行動を見守ったところ、
咲奈さんはその彼やその周りの友達の言いなりになっていることが分かりました。
しかも、言うことを聞かないと、殴られてもいるようでした。

その状況を知っていると言ったうえで、妙子さんが咲奈さんに話を聞いたところ、
咲奈さんは泣きながら、「言うことを聞くしかなかった」と繰り返したそうです。
と言うのも以前裸の写真を要求され、自分の裸の写真を送ってしまい、
言うことを聞かなかったり逃げたりしたら、裸の写真をばらまくと言われていたというのです。
しかも写真を送ったことを妙子さんに知られたら怒られると思い、誰にも相談できずにいたと・・・。
「もうこの状況から抜け出すには死ぬしかないと思っていた」と泣き崩れたそうです。

いじめられているところや、殴られている証拠を持ち、
妙子さんは学校とその彼の両親に話をしに行きました。
すると両親はその彼から携帯を取り上げて、
全てのデータを消してくれました。

完全に不安が消えたわけではありませんが、
今後その写真が出回ったりそれをもとに脅してきたりした場合は、警察に通報すると警告。
咲奈さんは再びフリースクールに通い始めたそうです。

今のいじめはSNSや見えないところで行われているケースが多いため
大人が気が付かない事も……。
学校に通い続けることも大切ですが、
学校に行くことで追い詰められ、「死ぬしかない」と思ってしまうことは
決してあってはいけません。

今はいろいろな選択肢がある時代。
学校に行くこと、学校に行かせることが正しいとは限りません。
子どもを守る選択肢は一つではないのです。
妙子さんは、咲奈さん自身が自分の道を歩いて大人になっていけるように
出来る限りのサポートを全力でしていくと言っていました。

(2018.03.09)

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