見た目はウォーキング? 危険!若年性認知症の妻がいなくなった時の対処法 家族のトラブル
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病気とうまく付き合い普通の生活を送ることに

55歳で若年性認知症を発症した玲子さんでしたが、
病気の進行が遅いことと、投薬のおかげで、
光臣さんが仕事を辞めてまで、ケアする必要はなさそうでした。
しかし、ここ最近眠れない日があると玲子さんから聞いていたので
次の通院日に相談しようと思っていました。その矢先・・・。

その日、光臣さんが仕事から帰ると玲子さんの姿はありませんでした。
若年性認知症が分かってからは買い物や病院も光臣さんが一緒に行っていたので、
玲子さんが一人で出歩くのは近所だけのはず。
しばらく待っても玲子さんは帰ってこないので携帯に電話をかけてみると、
携帯は家の中に置きっぱなしなことが発覚。
財布は持って出ているようだったので、急いで近所のコンビニや商店へ探しに行きましたが、
玲子さんはどこも立ち寄っておらず、その足で光臣さんは警察に行方不明の届け出をしました。

一見徘徊には見えない若年性認知症の徘徊。
若年性認知症を患っている妻が、徘徊してしまっているとなれば一刻を争う事態。
何かあってからは遅いと思い、探偵に人探し調査を依頼することにしました。

玲子さんが行きそうな場所やゆかりのある場所を下調べしてから調査開始。
行き先に見当がつかないので、広範囲にわたって調査を行いました。

調査開始から2日目、玲子さんらしき人が光臣さんと車でよく行くスーパーの近くにいた
という目撃情報があり、すぐに駆け付けるとスーパーの近くの公園に座っているところを発見しました。
玲子さんは、欲しいものがあり、バスに乗ってスーパーに行こうとしたそうですが、
間違ったバスに乗ってしまったようで、目的地にはたどり着けず、
自分がどこにいるのかも判らなくなってしまった。
お金も気が付いたらなくなっていて、ずっと歩き続けていたと言います。
疲労は見られるものの、衣服に乱れもなく、外傷もなかったので
そのまま連れて帰ることにしました。

今回は無事保護することが出来ましたが
若年性認知症の場合は高齢者と違い徘徊していても気づかれないことが多く、
大変危険な状況になってしまう事があります。
家出や行方不明の調査はスピードが命。
今回は光臣さんがすぐに調査依頼したことで、そこまで遠くに行っていなかったところを発見できました。
無事に保護されて、本当に良かったですね。

(2018.05.31)

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